呪霊 the Movie(Episode 3) (2003年)

少年映画評価 6点
作品総合評価 4点
少年の出番 100%(Episode 3のみ)
お薦めポイント 死んだらどうなるの。切ないホラー
映画情報など 2003年公開/DVD発売済
(写真は、病弱な弟役の鎌田雄太郎君)


和製B級ホラー・オムニバス映画でした。夏になると作られる定番のホラー映画です。予算の少ないB級作品ですが、数話収録されたオムニバス映画ですので、それなりに楽しめておトク感があります。決して馬鹿にしている訳でなく、こういうのは好きな方です。

子役は、当時の天テレ出演者が多い
■ストーリー

3話収録されていますが、特にタイトルはなく、Episode1、Episode2、Episode3と、手抜きな感じです。ここで紹介するのは、少年達が主役のEpisode 3だけです。残りの2話は、出来もよくなく、ここでは一切省略します。

小学生の幹夫(鎌田雄太郎君)は不治の病で入院しているが、みずから死期が近い事を悟ったのか、兄の卓巳(鈴木祐真君)にこんな事を言った。「死んだら何も無いんだ。」(※役名と子役さんの氏名が一致しない部分があります。もし間違っていたら申し訳ありません。)

卓巳はショックを受けた。弟がそんな事を考えているなんて。そこで卓巳は、友達を集めて、幽霊が出るという噂の廃病院に忍び込み、心霊写真を撮ろうと考える。「死後の世界はあるんだ」という事を証明して、弟を勇気づけるためだった。

おっかなビックリで廃屋へ忍び込んだ卓巳たち。いきなり電話が鳴ったり、不思議な現象に肝を冷やしながらも写真を撮り、何とか逃げ出した。しかし、その後すぐ幹夫は亡くなってしまった。葬儀も終わってひと段落した後、卓巳は写真屋へ行き、廃屋での写真を受け取った。しかし。何も写ってなかった。

赤ちゃんとして生まれ、ハイハイし、幼稚園、小学校と泣き、笑い、病気になった弟の人生・・死んだらどうなるか。テレビのスイッチをパチッと切っただけ。後は真っ暗。死後の世界なんて何もないんだ。(「幽霊なんかない」という事実の方がずっと恐怖だという訳です。)

■気になった子役 須田泰大君

映画館で観たのですが、パンフレットも買わなかったので、役名と子役の氏名が一致しない部分があります。主役の兄弟を演じた子役さんは、ネットで調べても情報がありませんので、その後はどうされているのか、よく判りません。

一緒に廃屋へ忍び込む友人役に、須田泰大君、福田亮太君が出演していました。この2人は、NHK教育テレビの子供向け番組のレギュラーでしたので、よく知っていました。須田君は脇役でしたが、少年として1番可愛い時期で、キラっと光っていました。

話は外れますが、同時期の映画「ベースボールキッズ」のメイキングDVDでオーディションの様子がありましたが、須田君もチラっと映っており、残念ながら落ちたのでしょうか。

また名作「誰も知らない」でも、コンビニ店内のシーンでエキストラの少年の1人として出演していました。(ほんの一瞬しか映らない役でしたが、最後のエンドロールには、しっかりと名前が載っていました。)

このあたりも是枝監督の子役への配慮が感じられます。いずれにせよ、色々とオーデションには出ているようですが、もっと映画に出演して欲しい少年俳優でした。





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