2006年公開の映画ですが、2007年2月に旅行先の岡山で鑑賞しました。美術館の向いの閑静な場所にあったシネマ・クレール石関町というミニシアターです。残念ながら閉館してしまったようですが、岡山のいい思い出になりました。
映画は今一つ印象に残らなかったのですが、フィルモグラフィーのコーナーで森田直幸さんを取り上げた時に、この作品のレビューを書いていない事に気づき、当時のパンフレット(スキャナーで画像になっており、紙のパンフは廃棄してしまっています)を読み返しながら、書いています。
(※補足。申し訳ありませんが、フィルモグラフィのコーナーは現在休止しています。)
中学生の次雄(森田直幸君)は、実の父親を亡くし、母の連れ子として、今の父、酒井正和(ユースケ・サンタマリアさん、そして腹違いの妹と4人で暮している。継父であるが、そんなことは関係なく、家族は円満に生活をしていた。その時までは。
ある日、父の正和は家を出て行った。なんと!会社の同僚の男性が好きになり、男同志で同棲を始めると言って。(いくら何でもあまりに唐突でしょう!)残された母や家族は呆然とするだけ。次雄もどうしていいか判らない。
訳が判らなくて戸惑う次雄。友人と喧嘩して、彼女も友人に取られてしまったり。そんな時、偶然、父を見かけて後をついていくと、そこは病院だった。
父に詰め寄る次雄。そして父の口から明かされた意外な真実。父は末期ガンであり、家族を悲しませないために、家を出たとのことだった。(これも不自然でしょう。ちょっと納得できない脚本)
母親を演じた友近さんとの息はぴったり合っていましたが、父親役のユースケ・サンタマリアさんとは微妙な感じでした。ただ継父との設定なので、かえって良かったかもしれません。
後は、この手の映画に必ず登場する美少女役の谷口美月さん。彼女の出演映画数を見ると本当に驚きます。今は大人になって、本当に存在感のある素晴らしい女優さんになっています。ファンです。でも少女時代の役柄はあまり好きではありませんでした。