花のズッコケ児童会長 (1991年)

少年映画評価 6点
作品総合評価 6点
少年の出番 100%
お薦めポイント ご存知三人組の活躍。呉の港町の景色がいい感じ
映画情報など 1991年製作。VHSビデオ廃盤
(写真はハチベエ役の小橋賢児君)


那須正幹氏のズッコケ三人組シリーズ。関西テレビ版のドラマは前回レビューしましたが、今回は映画化作品。ビデオパッケージはレンタル店かどこかで見た記憶があるのですが、結局見れずじまい。

タイトルに「三人組」がないので別モノと思っていました。ハチベエ役には後に人気俳優(タレント?)となった小橋賢児さん。64分と短めの作品ですが、先生役として寺尾聡さんなどの大物俳優も出演。

例によってビデオは廃盤。中古も高値で入手できず。頼みの綱はyoutube(今はもう無いようです)。なお三人組シリーズは本作品以外に、1998年「ズッコケ三人組 怪盗X物語」があるのですが、こちらも幻の作品。どちらもDVDやブルーレイで復刻して欲しいものです。

児童会長に立候補したハチベエ。小橋賢児君のお顔は凛々しい。
(でも演説は全くダメ。何も喋れないまま...みんなの失笑を買っただけ)
■ストーリー

瀬戸内海に面したある町の花山第二小学校。6年1組のハチベエ(小橋賢児)、ハカセ(大友大輔)、モーちゃん(畠山直己)の三人組が主人公。ある日同じクラスの章(古原鉄平)が、3組の茂(山根隆明)たち柔道教室メンバーに集団リンチされているのを目撃。ハチベエは助けに入るが、茂たちにコテンパンに柔道の技をかけられてダウン。

茂は柔道も強いうえに勉強も優等生。おまけに超イケメン。そんな茂が児童会長に立候補。ハチベエたちは茂の本性を知っているだけに、これは大変とクラス1の美少女の陽子を会長候補に立てる。しかしハチベエやハカセが調子に乗り過ぎて低学年の子をお小遣いで買収したり、茂側の謀略もあって陽子は立候補を辞退。

仕方なくハチベエ自身が立候補。立会演説会では全く話せずみんなの笑い者。さらに応援演説に立ったのは、苛められていた章。人前で喋れないような大人しい章が勇気を出してハチベイの応援...さてどうなるのでしょうか。

■風情のある坂道が続く呉の町。聞こえてくるのは江戸っ子弁...

本作の小橋賢児君演じるハチベエは単純なおっちょこちょい。考えるより先に行動が出てしまうタイプ。その足りない分をハカセとモーちゃんが補っており、ハカセもモーちゃんも存在感があります。

関西テレビ版のハチベエは一人で完結できるようなキャラ。私はこのハチベエの方が面白かったのですが、三人組という事を考えれば、本作品の方が本来の姿だと思います。

原作は中国地方の架空のミドリ市が舞台。本作品は呉市でロケ。坂道から見える海がいい感じなのですが、出演している主要な少年少女は全て東京の児童劇団生と思われます(エキストラは地元の小学生)。ですので中国地方の方言は全くなくて標準語。しかもハチベエに至ってはべらんめぇ調の江戸っ子弁。

まあ硬い事は抜きにしましょう。児童映画ですから標準語で話すのが基本。アニメもいいけれど、こんなのどかな実写映画も子供達に見て欲しい。そんな思いが強くなってくる作品です。

リンチまがいのシゴキをしていた柔道教室の面々
そのリーダーの茂に抗議するハチベエだったが...
茂たちに次々と投げ技をくらってしまった
(撮影時は痛かったでしょう...マットもないし)


リーダーの茂。勉強も出来るイケメン。
児童会長に立候補。でも本性は冷酷なヤツ
あんなヤツに会長になられたら大変だ
クラス1の美少女の陽子を担ぎ出す(左端はハカセ)


乗り気だった陽子だが立候補を辞退!
(三人組が調子に乗り過ぎたせい。困ったハチベエ)
茂たちに苛められていた章。大人しい性格の少年
(後ろはモーちゃん。ハチベイには感謝しているんだ)


章が応援演説したいと言い出した。勇気を出して
(坂の上から見る海の景色がいいですなあ...)
演説会。ハチベイと章は緊張。右はイケメン茂
(さあ選挙結果はどうなるのでしょうか...)







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