ハクちゃん行進曲 (1991年)

少年映画評価 5点
作品総合評価 5点(児童映画なので甘めに採点)
少年の出番 100%(主役です)
お薦めポイント 白い秋田犬が可愛い。蔵王の風景も美しい。
映画情報など 1991年製作。メディア発売なし
(写真は主役の大元崇主君)


たまたま youtubeに全編(約50分)が上っていましたので鑑賞したものです。
小学生向けの教育映画ですが、例によってネット検索しても情報が殆どありません。ただハクちゃんは実在する秋田犬で、蔵王近くの民宿で飼われていた看板犬との事。

製作は共和教育映画社という教育映像専門の会社。この種の企業としては珍しく東京ではなく大阪が本社。そのせいか本作品でも吉本興業の方々が出演。教育映画として全国向けですので関西弁は...?

それでもこんな教育映画は今やNHKでも見れませんので、大変貴重なものだと思います。

左はタケシ(大元崇主君)と秋田犬ハク。 右は蔵王の町の少年たち(子役さんの名前が特定できず)
■ストーリー

大阪で暮す小学生のタケシ(大元崇主)は夏休みに宮城県の蔵王へ1人で行く事になった。蔵王には優しい祖父と大好きな秋田犬のハクがいた。2年前タケシが蔵王に行った時は仔犬で、ずっと一緒にいたのだった。

タカシは朝昼晩と3回ハクと散歩。小さな子ガモ7,8羽もついてくる。どこへ行ってもハクは町の人気者。タケシは町の少年たちと友だちになった。蔵王の伝統工芸や炭焼き作業なども一緒に(ここは教育映画)。ある晩ハクが体調を崩した。タケシは犬小屋でハクと一緒に寝る。それを祖父が優しく見守ってくれた。

大阪へ戻る日が近づいたある日。タケシは友人たちと蔵王登山へ。素晴らしい景色とお弁当を楽しむ。しかし突然の雷雨。慌てて下山するうちに道に迷い、小さな小屋へ避難。夜になっても雨は止まず。町では捜索隊が出る。その時ハクが山へ駆け上り、タケシたちの小屋へやってきた(お決まりパターン)

■甘いかもしれませんが、こんな平和な映画がいい...

上映時間50分は小学校の授業1コマに合せたのでしょうか。道徳的な説教臭さは感じませんが、イジメとか暴力なんかは完全排除。大人も子供もセリフは棒読みっぽい。最初は気になりましたが、これはこれでアリだな...と。たまには子供にかえってこんな映画もいいじゃないですか。

主役タケシを演じたのは大元崇主(しゅうじ)君。ちょっとポッチャリ気味ですけれど大阪版はっちゃくのような元気な少年。よく頑張りました。ハクは民宿で飼われていた本人ならぬ本犬が出演。但し2代目ハク
(初代ハクは直前に亡くなられたそうです。)

町の少年たち。残念ながら氏名は特定できませんが、いい味を出していました。東京か関東の子役さんだろうと思います。女の子たちの演技も良かった。でも蔵王に登るのは少年だけ。些細な事ですけど、この辺りはまだ平成初期ですなあ...

夏休みに入ったタケシ
(左は大阪の友人)
明日から祖父の家へ1人で
両親役は大助・花子(若いなあ)
祖父の民宿に到着したタケシ
(左は東京から宿泊の女の子)


ハクの檻の前で祖父と。
(ハクはタケシを覚えていた)
1日3回ハクとお散歩に
(可愛い子ガモもついてくる)
ハクと一緒にいるのは誰だ?
(蔵王の少年達とも友人に)


蔵王の友人の1人と一緒に
(彼の父は伝統工芸のこけし職人)
休みも終盤。みんなで蔵王登山
(左端は大将。裸の大将っぽい子)
雷雨で小屋に避難。みんな不安
(右はリーダーの少年。イケメン...)


夏の少年たち。中央がリーダー役。その右がタケシ。
(平成初期ですが、まだ昭和っぽい雰囲気が懐かしい)





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