東京彗星 (2017年)

少年映画評価 8点
作品総合評価 5点(長編でみたい)
少年の出番 100%(堂々の主役)
お薦めポイント 大西利空君の可愛さ(映画内容はさておき)
映画情報など 2017年製作。未メディア化/Web配信(無料)
(写真は大西利空君)


子役ファン関連サイトで本作の情報は色々と聞いていました。しかし上映会は全て東京のみ。本年(2019年)は遂に地上波で放送されましたが、TOKYO MXという東京都のローカル局。
(若い頃ならこれを見るためだけに東京へ行って録画してたかも)

それが何と映画公式サイトで全編無料配信とのこと。太っ腹!早速視聴させて頂きました。約30分の短編。ハリウッド作品なみに英語エンドロールが4分以上。なので実質は25分ほど。もう少し本編を充実させて欲しい..いやいや文句は言えません。

キャストのトップは大西利空君。短編とはいえ主演映画だったのですね。皆様も是非ご覧になって下さい。

迫りくる彗星。赤い光の中で少年は何を想う...
■ストーリー

2021年の東京。両親のいない10歳のショウ(大西利空)は兄のソラと2人暮し。そこへ米国のNASAが驚愕の発表。小さな彗星が1年後に地球に衝突。場所は東京都心部。1年の猶予があるとはいえ東京は大混乱。

20歳の兄は避難しないと言う。ショウだけが岩手県に疎開した。衝突7日前。ショウは兄に電話する。生きてる?応答はない。ショウは東京へ行く事に決めた。少し怪しげな男のトラックで東京へ。男も一緒に兄を探してくれた。兄を見つけたが逃げないと言う。

トラックの男はそんな兄を一喝!やがて衝突の時が迫ってきた..(ここから先は書きません。見て下さいね)

■自分ならどうするだろう

彗星が衝突。地球規模の気候変動で恐竜が絶滅したとの説もあります。本作ではそこまで大きな彗星ではない設定のようです。とはいえ東京周辺は壊滅との予報。もし東京に住んでいたらどうするでしょうか。

1年先というのが微妙。時間があるようで結局決断できないのは日本人の特性かも。本作では首都機能を長野県に移したとのテロップ。戦時中の大本営みたいですね。私が東京生まれで土地も先祖も東京だったとしても、とっとと逃げます。(ただ損はしたくないので、土地や家を二束三文で売却するのは考えもの)

なんか夢のない話になりました。この手のSFパニック映画はハリウッドの得意とするところ。CGや特撮で観客を楽しませるのですが内容はスカスカの作品が多いのも事実。そこで予算のない日本の独立系映画監督がどの程度の映像を作ってくれるのでしょうか。

ネタバレはしませんが彗星はあっけなく。しかしその後に少しドンデン返し。ハリウッド作品ではどんな災害にあっても絶対死なないヒーローが主役。本作ではそんなヒーローはおらず、その代りに10歳の少年の静かな視線が映画の全て。実質25分ではもったいない。長編で見たかったなあ..

驚愕のニュースが流れた。東京に彗星が衝突!
呆然とするショウ。兄は投げやりな態度..
兄と別れて1人で岩手に疎開した。
2011年東北大震災の仮設住宅が利用された。


ショウの部屋の同居者レオ。暗い少年だ。
両親は死んだという。演じているのは橋本匠海君。
衝突7日前。ショウは男のトラックで東京へ。
不良に襲われたショウを助けてくれた男だ。
(不良は少年を襲って何をしようと...)

東京で兄を見つけた。思わず笑顔に..
しかし兄は死んだような目。何もしない..
男はショウと兄を銭湯へ。兄に喝!を入れた。
(入浴シーンはここまで。背中だけ..)


彗星騒動が終わった。ショウは東京で兄との生活を再開
幸せな日々が始まったかに見えた..
今度は東京に大地震!ショウの消息が不明に
ショウの笑顔がフラッシュバック。映画は終わる。


※後記
本作を見て思い出したのが松本零士の漫画「男おいどん」の最終話(だったかな)。主人公の何世代後かの子孫の時代。公害汚染で住めなくなった地球。時の政府は住民をロケットで別の惑星に避難させる事になった。しかし主人公の子孫には政府から何も連絡が来ない。1人残された地球で...そんな話でした。よく覚えてませんけれど。






▼イーストエンド劇場へ戻る   ▼第3部トップへ戻る