やんばるキョ!キョ!キョ! (2015年)

少年映画評価 B+
作品総合評価 B-
少年の出番 90%(主役)
お薦めポイント 沖縄県国頭村の自然とヤンバルクイナ。
映画情報など 第7回沖縄国際映画祭で上映。youtube配信中。
(写真は普久原一生君。)


吉本興行が企画する地域発信型映画の1作品。2015年の沖縄国際映画祭で初上映。2020年の京都国際映画祭でもオンライン上映されました。今は少し画質が落ちますが、youtubeで全編視聴することが出来ます。監督はお笑いのガレッジセールのゴリさん。ユルい作品ですが、沖縄の空気が味わえます。

ニセ雑誌記者の男女がヤンバルクイナを盗んだ。阻止しようとするマナブたち。
男がナイフを抜いた。危ない!その時、マナブの祖父がフラフラと出てきた...

沖縄県国頭村。小学生のマナブ(普久原一生)はヤンバルクイナの生態観察センターの子供スタッフのリーダー。ある日、東京から雑誌記者という男女が取材にやってきた。実は雑誌記者というのは全くの嘘で、ヤンバルクイナを盗み出した。阻止するマナブたちに男はナイフを向けた。そこへマナブの祖父がやってきて男を撃退。

マナブの祖父は国頭村の村長だが、事故の後遺症で精神年齢5歳。これを理由に嫌な男が村長になる事に。その就任式にやってきた祖父。また転倒して頭を打って精神年齢が元に戻った。村民はそれを喜び、村長交代は中止になった。全てめでたし、めでたし。

 お笑いですから、カタい事は言わず

国頭村は実在の村。その村長をお笑いネタに使ってもいいのでしょうか。そんな危惧も感じましたが、本作品は国頭村のPR映画でもあるので、おカタイ事は抜きで映画を楽しんた方がいいでしょう。

ヤンバルクイナは国の天然記念物で絶滅危惧種。名前は聞いた事はあれど、実物はぼんやりしか知らない方が多いでのは。私もオーストラリアのキーウィの親戚くらいに思っていました。沖縄でも国頭村のある北部の方はあまり観光地化されていない気もします。でもそれが保護にはいいのかも。

さて主役マナブを演じる普久原一生君。普通の少年ですが、真面目そうで愛嬌のある表情が印象に残ります。子供スタッフには他に女子2人がいますが、彼女らは雑誌取材と聞いて舞い上がり、お化粧や服装にばかり気を遣う様子は(任務は手抜きですけど)女の子らしくて可愛い。

雑誌取材。子供スタッフリーダーのマナブです。
(東京から来た雑誌記者の取材に緊張気味)
マナブと祖父。祖父の頭の中は5歳のまま。
(でも村民には広く慕われていた村長)


祖父の事を心配するマナブ。
(5歳だろうが何だろうが、祖父が大好き)
ヤンバルクイナの像の足元で。
(像を真面目に掃除するのはマナブだけ)



※後記
村長が在任中に事故で精神年齢が5歳に。村長業務を執行できない事態と判断された場合どうなるのでしょうね。本作では、ある嫌な男が村長の後釜に。でも選挙などありません。この男は副村長か何かで、村長代行なのかもしれません。まあそんな事は本作では重要ではありませんけれど。




▼イーストエンド劇場へ戻る   ▼第3部トップへ戻る