テラ戦士ΨBOY (1985年)

作品総合評価 3点
少年の出番 80%(準主役)
寸評 菊池桃子さんのPVです。
【少年映画でない理由】女性メインの映画
映画情報など 1985年公開/VHSビデオ発売終了
(写真は、井浦秀智君)


■タイトルこそ「BOY」でしたが

本棚を整理していると、雑誌の中に1冊のパンフレットを見つけました。それがこの映画「テラ戦士ΨBOY」でした。もう20年以上も昔、公開された時に見に行った映画ですが、あまりにも安易で、ご都合すぎるストーリーにため息が出た事を思い出しました。

■ストーリー

主人公は女子高校生のMOMOKO(菊池桃子さん→そのままじゃないですか)。彼女は6歳の時から記憶が欠如しており、いきなり高校生になってしまった自分の意識にとまどうばかり。ある日、彼女の心に未知の存在からメッセージが届き、自分に超能力がある事に気づく。

同じ頃、彼女の幼なじみのモトハル(井浦秀智君)にもメッセージが届き、超能力が備わるが、2人の高校では、同じように超能力を持ったクラスメートが次々に正体不明の何者かによって誘拐されるという事件が相次いだ。

モトハルとMOMOKOの前に、予知能力を持った少年ギンジロー(磯崎洋介君)など、4人の超能力者が集まってきた。彼らは同じ存在からのメッセージによって集められたのだった。その存在は「BOY」と名乗った。

「BOY」は10年前に地球に落ちてきて、ある場所に閉じ込められており、邪悪な連中にその力を利用される危機に直面し、MOMOKOたちエスパーに助けを求めてきたのだった。(この後は、お決まりの冒険活劇を繰り広げ)MOMOKOたちは超能力を駆使して「BOY」を救出することに成功する。

そして、全ての秘密が明らかになった。「BOY」が遭難した時の歪みで、MOMOKOは6歳から10年の時間を一瞬でジャンプしたのだった。やがてMOMOKOは6歳に戻っていく。希望と記憶を持ったままで。

■菊池桃子さんのアイドル映画でした。

ストーリーを書くのに気合が入りませんでしたが、当時のアイドル、菊池桃子さんのためのプロモーション映画でした。「BOY」なんてタイトルに惑わされてしまったので、失望も大きかったですね。でも菊池桃子さん自体はそんなに嫌いではありませんでした。

でも、やっぱりアイドル映画は苦手です。この映画のパンフレットも、サービスなのか、彼女の見開きグラビアなど何ページかありましたが、そのページだけ外して捨てた覚えがあります。

■少年俳優は中抜きでした。

少年俳優は、井浦さん(当時16歳くらい)と磯崎君(当時10歳くらい)が出演していましたが、私の考える少年俳優として旬の時期は11〜13歳なので、ちょうど真ん中の年齢層がいませんでしたので、少し物足りない感じでした。

井浦さんは、寺山修司氏の舞台「毛皮のマリー」の美少年役が印象的でした。ただ舞台が中心なのかTVや映画ではあまり見かけませんでした。

(「毛皮のマリー」の舞台を撮影したビデオが販売されていました。興味のある方は中古店でお買い求め下さい。寺山氏の作品は芸術かエロか難しいですけど)

磯崎君は、TVドラマに引っ張りだこの有名子役でした。この作品では少し幼すぎた感じでしたけど、後年の「じゃあまん探偵団魔隣組」ではかなり大きい中学生になっても半ズボンをはいた小学生役を演じていた事を覚えています。今はどうされているのでしょうか。





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