大阪を舞台に独立系の映画を制作している石原貴洋監督。全く知りませんでした。ある日、大阪日本橋の行きつけの中古DVDショップで「夢の小学惑星 子供たちの情景 イシハラ・ショート・ストリーズ」というDVDを見つけました。何と200円!すぐに購入です。
石原監督が子供を主役に製作した短編映画9本のうち3本が収録されています。「共存時代」49分、「まさしくん」12分、「ぼくのいちにち」12分。メインは中編の「共存時代」ですが、これは少女映画でした。
たった12分ですので、ストーリーらしいものもないのですが。小学生のまさし(三原大季君)は、どこでも寝込んでしまう癖があった。今日も教室のロッカーで寝てしまい、起きたら皆んな下校済み。慌てて職員室に行くと、先生に言われた。「保健室で寝ていた女の子と家まで一緒に帰ってあげて」
ちょっと照れくさかったけれど一緒に帰ることにした。女の子に「私は明後日、転校するの」と言われ、ちょっとショック。翌日、学校で彼女を見つめていると、クラスの男子に囃し立てられた。「あの子が好きなんだろう」
さて結末やいかに。
保健室で寝ていて帰りが遅くなってしまった女の子を、同級生の男子に送らせるのもどうかな?って気もします。少し気になったのは、本作品の主役はまさし君ですけれど、監督の視線は、女の子の方に向いているような感じがしたこと。