春よこい (2008年)

作品総合評価 5点
少年の出番 20%(ほぼ端役)
寸評 ちょっとパンチの足りない人情劇
【少年映画でない理由】出番が少ない事
映画情報など 2008年公開/DVD発売済


2008年6月7日、MOVIX京都(京都)にて鑑賞。京都、三条河原町のシネコンで鑑賞しました。封切日の第1回目の上映でしたが、観客は10数名いたでしょうか。映画館には申し訳ありませんが、ガラガラなのは快適で大好きですけど。

■ストーリー

九州のある港町、9歳の少年ツヨシ(小清水一揮)は母と二人暮し。父は4年前に殺人を犯して逃亡中だった。ツヨシは今でも父が好きで、指名手配のポスターをそっと見ていた。それを新聞記者にかぎつけられたから大変だ。母子は、また騒動に巻き込まれていく。

■う〜ん、また微妙な映画でした

小清水一揮君の最初の登場シーン、横縞のTシャツにセーラー帽(正式には何と言うのでしょうか?)を被り、満面の笑顔で手旗信号を披露してくれました。この瞬間、シメタ、この映画は当たりだと確信したのですが。

結論だけ言うと、これは少年映画ではありませんでした。工藤夕貴さん、西島秀俊さん、宇崎竜童さん、時任三郎さんらの大人のドラマですが、人物の掘下げ、ストーリー展開、全てに一つ物足りない感じでした。失敗作ではないと思いますが、パンチ力がありません。

小清水一揮君は、期待どおり安定感のある演技でしたが、やはり「三丁目」の山崎貴監督の実力を改めて認識しました。子役の力を引き出す能力が違います。あと、昭和59年が舞台ですが、当時の子供はあんな服装でしたか?長ズボンはいいとしても、シャツをズボンの外にダラシなく出すファッションは、もっと後だったような。

ちょうど前日、たまたまスカパーの日テレチャンネルで、松田優作さんの「探偵物語」第9話「惑星から来た少年」をやっており、PC作業をしながら鑑賞。森川誠君という当時の子役が達者な演技をみせていました。内容は他愛ないものですが、彼の服装(デニムの上下)は当時の典型的少年ファッションだなあ、と懐かしく思っていました。

それだけに「春よこい」の小清水君のファッションは少し残念です。それ以上に、映画でもっと活躍してくれなかったことが残念です。






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