火垂るの墓 (2008年)

作品総合評価 6点
少年の出番 100%(高校生ですが。)
寸評 アニメに負けない名作。ただ主演少年が高齢
【少年映画でない理由】年齢オーバー
映画情報など 2008年公開/DVD発売済
(写真は映画のパンフレット表紙から)


関西地区公開初日の2008年8月2日、大阪のなんばパークスシネマにて鑑賞。映画の内容はアニメやTVドラマと大きく違いはありませんが、奇をてらう事なく、淡々とした印象でした。気になっていた松田聖子さん、松坂慶子さんですが、自分を抑え、周りから浮く事なく、役に徹し切った演技で、好感が持てました。

■ストーリー

太平洋戦争末期の神戸、中学生の清太(吉武怜朗君)は、幼い妹の節子と母の3人で暮していた。父は海軍軍人で出征中。神戸が空襲を受け、母が亡くなった。清太と節子は親戚に引き取られるが、酷い仕打ちに耐えかね、2人は家を飛び出し、川原で野宿を続ける。

戦争で食料が無くなる中、二人は世間にも見捨てられ、幼い節子は栄養失調から、死を迎える。一人になった清太も、生きる術がないままに。

■名作アニメを忠実に再現していますが

ただ、この映画の主役は、はっきりと兄の清太でした。幼い節子は涙を誘いますが、アニメやTVほどスポットが当ってはいませんので「泣く」事を期待して観に来られた方は、失望するかもしれません。若い監督さんですので、演出には?のつく部分もありましたが、私はこの作品の目指す方向には共感できました。

上映終了後、日向寺太郎監督、主演の吉武怜朗君の舞台挨拶があり、15分ほどですが、非常にいい時間を過ごせました。特に目を引いたのは吉武くん。撮影時から1年経っているので、逞しくなっているのかなと思っていると、現れたのは中学2年生くらいにしか見えない少年でした。

映画の丸刈りから、長髪になっているせいか若返っているじゃないですか。もうすぐ終りですが、NHK朝ドラでも、どんどん童顔になっていくような気さえします。挨拶の内容は省略(報道の方も来ていたので、関西ローカルの新聞やWebに記事や写真がUPされることを期待)

監督と吉武君の2人だけですから、東京での舞台挨拶よりは、色々話を振られていたようです。吉武君は、大人しいハニカミ屋の少年かな、と思っていましたが、結構リアクションが大きく、プレスの人には、顔をつくる(ブリっ子=死語?)サービスをするなど、印象が違いました。

終了後、監督と吉武君は入口近くにいましたが、大阪の厚かましいオバハン達(失礼)が、吉武くんを取り囲んで握手して貰っていました。オバさん達が羨ましい。私も握手したかったけど。ムリです。






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