恐怖新聞 (2011年)

作品総合評価 3点
少年の出番 10%(冒頭と回想シーン)
寸評 怖かった「恐怖新聞」とは別物。
【少年映画でない理由】出番が少ない事
映画情報など 2011年公開。DVD発売中。(写真は私市夢太君)


子どもの頃、少年チャンピオンで読んだ、つのだじろう氏のマンガ「恐怖新聞」本当に怖かった。チャンピオンは買わないでおこうかと思ったくらい。でも、結局最後まで読んだのか、記憶はありません。

そんな「恐怖新聞」が映画化されたと聞きましたが、どこで上映しているのか知らぬ間に、終ってしまいました。安売りしていたDVDを購入しましたが、しばらく見ずに放置していたのですが、やっと鑑賞しましたので、簡単にレビューします。

■ストーリー

主人公は鬼形経(小学生役は廣川将都君・・自信なし)。小学生の頃、親友だったヒロシ(私市夢太君)が悪霊に取り憑かれた。助けを求められた鬼形少年だが、恐怖のあまり逃げ出した。ヒロシは校舎から飛び降りて死んでしまった。

大学生になった鬼形(真司郎さん)。20歳の誕生日の深夜2時。いきなり新聞が届けられた。恐怖新聞、購読料は寿命1年分。そこには、未来に起きる心霊現象や事件が掲載されていた。

新聞記載の通り、大学の知人が殺害された。次は鬼形の恋人、雨宮(近野成美さん)が人形に呪われるとの記事があり、実際に人形が届いた。鬼形は親友の永森と一緒に、人形を葬り去ろうと奔走するが、捨てても捨てても人形は戻ってくる。

一方、恐怖新聞は毎晩届く。寿命は1年ずつ減っていく。ある晩、誰が新聞を配達するのか、見張っていると、なんと死んだはずのヒロシ少年だった。恨みの言葉を残して、ヒロシは闇に消えていった。届いても記事を読まなければ寿命が減らない事は判った。しかし恋人の呪いを解くには、記事を読まなければならない。さあどうしよう。

■怖くありませ〜ん!

どうしてなんでしょうね。子どもの頃の純真な心が無くなってしまった事は確かです。でも最大の原因は、主人公に感情移入できないため、他人事のような、ストーリー進行にあるのだと思います。

原作マンガの主人公は中学生の少年、鬼形礼。それに対し本作は大学生です。よく知らないのですが、親友役の方を含めて超イケメン揃いなんですが、どうも現実離れしているのです。

住んでいるのは学生アパートとは思えない、何部屋もありそうなマンション。大きな車も乗り回します。どうもチャラチャラした感じがするのです。(貧乏学生だった自分と比べて、嫉妬しています。ハイ)

上映時間が70分余りと短いせいもあり、よく判らない部分も多々あります。2004年に映画「予言」という、やはり恐怖新聞を基にした作品があったのを思い出しましたが、こちらの方がずっと出来は良かったように思います。

■やはり中学生が主役で

私にとって、この作品の見所は、冒頭と回想シーンで、合計数分くらい登場する私市夢太君だけ。小学生役のようですが、撮影時は既に中学生だと思います。私市君が主役の鬼形礼少年を演じてくれれば、原作に近かったと思うのですが、無理だったのでしょうか。

一時世界を震撼?させた日本ホラー(Jホラー)も、ここのところ全くパワーがありません。美少女高校生やイケメンがキャーキャー言っているだけではなく、やはりきちんとした脚本を書いて欲しいものです。偉そうな言い方ですみません。

鬼形の前に現れたのは少年時代に死んだはずの
首が180度。死に顔だけど。美しい。






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