呪怨 終わりの始まり (2014年)

作品総合評価 4点
少年の出番 約10%(生きている少年ではないのですが)
寸評 初作は本当に怖かった。本作は大劣化
【少年映画でない理由】出番が少ない事
映画情報など 2014年公開。DVD発売中。
(写真は俊雄を演じた小林颯君)


2014年6月29日、梅田ブルク7(大阪)にて鑑賞。

1999年に清水崇監督によって製作されたビデオ作品。それが2003年に映画化され、「リング」シリーズと並んでジャパニーズ・ホラーブームを巻き起こしたものです。私は角川ホラー文庫で読んだ、大石圭氏の小説が原作とばかり思っていたのですが、ビデオがオリジナルで、ノベライズ化されたものとのこと。

■ストーリー

家庭内暴力(DV)のすえ、夫に惨殺された伽椰子(かやこ)という女性の激しい怨念が凝り固まって、凄まじい悪霊となった。幼い息子の俊雄も、やはり暴力の犠牲になり悪霊となった。二人は惨殺された「家」に取り憑いており、一歩でも踏み入れた人間を、片っ端から呪い殺してしまう。

本作の主人公は小学校の女性教諭。不登校の小学3年生の俊雄(小林颯君)の自宅を訪ねたところ、過去の凄惨な事件を知らされ、同時に先生も呪われてします。今回は、伽椰子と俊雄の設定がやや異なる。

■怪談はマンネリでいいんです

呪怨シリーズのストーリーは、ほぼこんな内容です。とにかく、伽椰子の映像表現が恐ろしく、判っていても、鳥肌が立ち、心臓が止まりそうになるような恐怖シーンが売りでした。

しかし本作品は、そのパワーは大幅ダウン。これまでと異なり、俊雄の方が先に死んで怨霊になり、伽椰子に取り憑いた形になっています。しかし残念ながら、俊雄君はそんなに怖くないのが、本作品の致命傷でしょう。(どちらかというと、可愛いくらいなのです)

でも、伽椰子が登場してくるシーンは、やっぱり怖い。あと、制服の女子高生が登場してキャーキャーとなるのは、最近の日本ホラーではお約束なのですが、彼女らが登場した時点で見たい気が薄れます。

これはあくまで私見。関係者の方にはすみません。(余談ですが、本作に出演された、トリンドル玲奈さん、当時世間を騒がせた理研のO女史に雰囲気が似ていて、そちらにばかり気を取られました)






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