いちごの唄 (2019年)

作品総合評価 4点
少年の出番 8%程度
寸評 少年時代が少なすぎる。実力派子役なのに...
【少年映画でない理由】出番過少。
映画情報など 2019年製作。BD/DVD発売中
写真は主人公の中学生時代役の大西利空君


大西利空君、山崎光君、小林喜日君、実力派の少年俳優が揃い踏みとの事で期待した作品でしたが...本当にもったいない。これが邦画界の現状です。だらだらと2時間近い長さ。せめて20分くらい少年俳優たちに...

中学生時代のコウタとシンジ。シンジは施設(いちご園)で暮らしている。
(大西利空君や小林喜日君ならハーフパンツで足を見せても大丈夫。大人のは見苦しい)
■ストーリー

中学生のコウタ(大西利空)とシンジ(小林喜日)は大の親友だった。シンジの楽しみ?は叫び声を上げながら自転車で坂道を下り、キャベツ畑に突っ込むこと。これは同級生の美少女チカへのアピールでもあった。しかしある雨の日、シンジはチカを守ろうとしてトラックにはねられて死んだ。

それから10年。東京で働くコウタは七夕の日に偶然チカと出会い、ラーメン屋で一緒に食事。それから毎年七夕の日に2人は会った。しかし2人の恋は全く進展しない。遂にチカから会うのは止めようと言われる。そしてチカは秘密を打ち明けた。

■青年になったコウタよ、シャキッとしなさい!

映画の大半は青年コウタが独占(そりゃ主役だし...)。人が好いのはいいのですがウジウジし過ぎ。服装がいけません。年中だらしないハーフパンツ姿。同じ東京にいるのに年に1回しか会ってくれないのはミャクが無い証拠。思い切ってアタックするか、さっさとあきらめなさい。

大西利空君が演じた中学生時代は普通の子。美少女チカには目もくれず親友シンジばかり見ていたのが印象に残ります。シンジのお葬式で気絶してしまうほど、喪失感が大きかったのでしょう。しかし青年になるとシンジの事なんか頭に全くない様子(墓参りはしてるようですが)

コウタの小学生の弟役は山崎光君。大西君より年上なのに弟役とは違和感?いえいえ山崎君の登場シーンはほぼ1カットだけ。違和感を感じるヒマなんてありません。たったこれだけの役なら彼のようなベテラン子役でなく、別の子にチャンスをあげたら...

さて、チカの秘密とは。実はシンジとチカは孤児で同じ施設で育った。施設は「いちご園」(それでタイトルはいちごの唄)。2人は兄妹のように仲がよかった。でもチカには里親が現れて養子として出て行った。つまりチカとシンジの絆は固いもので、コウタなんか入り込む余地はないのよ。なんて事でしょうか。

コウタとシンジは本当に仲が良かった
(大西君のこんな何気ない表情もいいですねぇ)
兄役の大西利空君と、弟役の山阜君
(実齢は逆転ですが、出番少ないので殆ど影響なし)


シンジの後を追いかけてコウタも坂道を下る。
(人生、下り坂最高!そんな気分ですかね)
坂道の突き当りはキャベツ畑。そこへダイブ!
(よい子はマネしてはいけません!)

シンジのお葬式。焼香の順番が来たが...
コウタの目は虚ろ。この後、気絶して倒れた...
施設で一緒に育った幼いシンジとチカ。
チカは里親が現れて養女として出ていった...


※後記
実際の施設でも里親が希望するのは圧倒的に女の子なのでしょうか。男はつらいねぇ...





▼イーストエンド劇場へ戻る   ▼第5部トップへ戻る