コドモ警察 (2013年)

作品総合評価
少年の出番 ほぼ100%(大人の役ですけれど)
寸評 変なこだわりを無くせば、ごく普通の刑事ドラマ。
【少年映画でない理由】見た目はともかく、一応はオッサン刑事たちの物語。
映画情報など 2013年、国内公開。(TVドラマ版は2012年放送)
写真は秋元黎君。


この手のギャグや単なるネタ作品、最初の1分を見ただけでドロップアウトする人も多いでしょう。私もそうでした。人気子役の鈴木福君は嫌いではありませんが、TVドラマ版も本作映画版も到底見る気がおきませんでした。

でも邦画少年映画が底をつき、2021年になって衛星放送でTVドラマ版と映画版をまとめて鑑賞。子供が大人役なんてバカにしている、そんな先入観を外せば意外に普通のドラマ。おまけに刑事モノという性格上、男子子役が大半です。

出演者の面々が集合。中央が鈴木福君。身長は隣のマリウス君の半分ほどなのが可愛い。

神奈川県警 特殊捜査課の面々は犯罪組織レッドビーナスの罠にはまり、特殊ガスをかけられ全員子供になってしまった。姿は子供でも中身は刑事。そのまま業務を続けている。レッドビーナスの犯罪予告が頻発するがどれも下らないものばかり。そんな中で、来日中のある国の大統領を殺害するとの予告あった。

しかし特殊捜査課は警護から外された。怒った若手刑事が自主的に捜査するが、ボス(鈴木福)もレッドビーナスに捕まってしまう。反撃開始。レッドビーナス首領の女を逮捕、でもその直前に女は殺された。首領は他にいるらしい。女が持っていた1缶のガス。これで大人に戻れる? 量が少なく大人に戻ったのは声だけ。しかもたった数分。

 全ての刑事番組へのオマージュ

子供に戻ったのは50歳の課長(鈴木福)、59歳のナベさん(鏑木海智)、49歳のイノさん(青木勁都)、39歳のスマート(秋元黎)、29歳のエナメル(相澤侑我)、28歳のブル(竜跳)、30歳のマイコ(本田望結)、県警本庁の39歳の聖四郎(マリウス葉)の面々。どこかの刑事ドラマをパクったニックネーム。いやいやパクリではなく、オマージュとしておきましょう。

県警は、子供に戻った刑事たちを家族から隔離し、1人1人里親をあてがって小学校に通わせます。放課後は県警で刑事の仕事を続行。なんと無茶な設定。なお映画だけ見てもこの設定はよく判りません。TVドラマ版を見ている事が前提。ここはちょっと頂けません。

課長(デカ長)役の鈴木福君はたどたどしい話し方。もっと滑舌のいい子にして欲しいなんて思いましたが、見ているうちにアラ不思議、石原裕次郎に見えてきます。イケメン刑事役の相澤侑我君と竜跳君の絡みもカッコいい。1番印象に残ったのは秋元黎君。無茶苦茶可愛いのにオッサン臭いところもあって。

マリウス君。TVドラマ版ではまだキンキン声でしたが、本作では変声。本人のセリフ「僕は人生で2度目の成長期なんだ」に納得しました。本作ではマリウス君の出番は少なめ。J事務所の影をあまり感じなかったのは好印象でした。

課長(デカ長)役の鈴木福君。
(かつらではなく自毛だそうです。)
ナベさん役の鏑木海智君。
(よくドラマで見ました。今は引退でしょうか)


イノさん役の青木勁都君。
(韓国映画『ハロー!?ゴースト』の幽霊親父を思い出して)
スマート役の秋元黎君。
(1番印象に残りました。でも彼も引退でしょうか)


ブル役の竜跳君。
(イケメン。映画『ショートホープ』もう1度見たいなぁ)
エナメル役の相澤侑我君。
(彼だけ1度大人に。でも少年の方がイケメン)



※後記
刑事たちの望みは一刻も早く大人に戻ること。でも。今や高齢者になった私は、そんなガスがあるなら子供に戻ってみたい。頭の中は今のまま。財産や地位も今のまま。身体だけは健康な少年。そしてそしてココが重要。私の子供の頃とは違って超美少年に。ナニヲ イッテンダ コノヤロウ...





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