nin nin 忍者ハットリくん THE MOVIE (2004年)

作品総合評価 B-
少年の出番 約60%(準主役)
寸評 原作とは別のお話。バラエティに近い。
【少年映画でない理由】これは香取慎吾さんの映画。
映画情報など 2004年公開。DVD発売中。
写真は知念侑李君。


少し前にレビューした『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』はテレビ版の実写番組でしたが、映画版の方もレビューします。と言っても本作は藤子不二雄作品とは言いにくいのですけれど。とにかく賛否両論(否の方が多いかも)ありますが、香取慎吾さんの熱演に尽きます。

ケンイチの部屋にハットリくんが居候。ケンイチはご主人様に。

伊賀忍者のハットリくん(香取慎吾)は東京生活を体験するよう命じられ、最初に出会った少年ケンイチ(知念侑李)を主人として仕える事になる。ケンイチは何事も自分は無理と最初から諦める少年。ハットリくんはそんなケンイチに勇気を与えたい。一方、東京にはライバルの甲賀忍者たちが、普通の人間として暮らしている。

ケンイチの担任も甲賀忍者。そんな甲賀忍者たちが襲われる事件が頻発。犯人は甲賀忍者の黒影。黒影はケンイチを誘拐してハットリくんを誘き出すが、ハットリくんは甲賀忍者たちとも協力して黒影を倒した。ハットリくんは伊賀に帰る事になり、ケンイチと涙のお別れ。


忍者にも数多くの流派があるようですが、代表的なのは伊賀と甲賀。でも漫画や小説などでは、伊賀が主役で、甲賀が悪役のような印象があります。伊賀は代々徳川家に仕えたの対し、甲賀は豊臣秀吉に仕えたためかもしれません。でも本作では実在の町である甲賀を悪役になんか絶対に出来ません。

伝統を守る伊賀忍者に対し、甲賀忍者は先進的で、忍者である身を隠して普通の人間になり、教師やサラリーマンとして東京で働いているという設定です。ケンイチのクラスの産休代理教師として不妊してきたのはケムマキ。原作のケムマキとは全く違うオッさん。そんな生活に馴染めない凄腕の甲賀忍者が黒影。

ケンイチ役の知念侑李君は本作オーデションと同時にジャニーズ入りしたそうです。前述ドラマでフジオ少年を演じた江原一哉君にも劣らない熱演でしたが、いかんせん本作は香取慎吾さんの印象が強すぎて。また田中麗奈さん演じる盲目の美女ミドリなど、大人をターゲットにしたバラエティ番組のような感じ。

本作を画像検索すると必ず出てくるのが、パンツ一丁で走ってくるケンイチのシーン。これは映画のクライマックスで、ケンイチが一念発起した姿だとばかり思っていましたが、なんと映画前半のどうでもいいようなシーン。下着一丁になるなら、もう少し緊迫したシーンの方がいいのでは。

逆さになると、ハットリくんと目が合った。
(さすがジャニーズ。なかなか可愛い.)
何か忍術を見せてよ。ケンイチは半信半疑。
この後ハットリくんは、分身の術。


学校にもハットリくんがやってきた。
担任はライバル忍者のケムマキ。こりゃ一騒動。
ケンイチとミドリを抱いて空を飛ぶ。
盲目のミドリはハットリくんが見える(感じる)。


黒影に捕まったケンイチを助けてくれたのは
ケムマキだった。うちのクラスの児童ですから。
ついに別れの時がやってきた。やっぱり涙。
黒影との戦いで、掟を破ってしまったので。


やっぱりこのシーン。缶蹴り遊び。ケンイチは木の枝に服を着せてオトリにし、パンイチで缶を蹴った。
(今のジュニアの子には、絶対こんな格好させないでしょうねぇ...)

※後記
悪役が黒影と聞いて思い出すのは「仮面の忍者赤影」彼らは伊賀でも甲賀でもなく飛騨の忍者。この番組も破天荒な面白さがありました。少年忍者青影の「だいじょーーぶ!」このポーズ流行りました。
(故・志村けんさんのセリフではありませんよ)





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