依頼人  (1994年)

製作年・国 1994・アメリカ
少年映画評価 A+
お薦めポイント ブラッド・レンフロのクソ生意な可愛さ。
映画情報など 1994年公開。DVD/BD発売済。
写真はブラッド・レンフロ君。


25歳という若さで早逝した米国の人気俳優ブラッド・レンフロのデビュー作。本作品と翌年の『 マイ・フレンド・フォーエバー』で少年俳優として大人気になりました。

人気の少年俳優といえば、洋の東西を問わず正統派お坊っちゃま系でした。でもレンフロ君はちょいワル系。生意気でツッパっているけれど本当は心優しい少年。米国ならではの感じがします。

2019年続編公開の映画「ターミネーター2」の人気子役エドワード・ファーロング君と雰囲気がよく似ています。実際に2人をキャスティングしたのは同じ人物だったとか。そして人気が出ると、悲しい事に2人ともちょいワルから本ワルになってしまった...

たまたま目についた弁護士事務所に入ってきた。たった1ドルしか持ってないのに..
(このふてぶてしい態度。でも可愛い...)

11歳のマーク(ブラッド・レンフロ)と8歳の弟リッキー(デヴィッド・スペック)は森の中で自殺を図る男を見た。男はマークにある秘密を話して拳銃で自殺。弟は精神的ショックを受けて入院。マークは警察で男について聴取されたが何も知らないの1点張り。男の秘密を話すと家族の命が危ないと思ったからだ。

自殺した男はある大物政治家とマフィアのスキャンダルに関係していた。マークはFBIとマフィアの両方から追われ始めた。たまたま目についた法律事務所に飛び込み女性弁護士レジー(スーザン・サランドン)に弁護を依頼。所持金は1ドル。つまみ出されると思いきやレジーはマークの弁護を了承してくれたのだ。たった1ドルで..

秘密とは、大物政治家は殺害され遺体を隠した場所。レジーとマークはFBIの捜査やマフィアの殺し屋から逃げながら遺体が本当にあるのか確認しにいく。そして...

 こんな弁護士が本当にいてくれたらねえ..

主役の女性弁護士。全く金にならない11歳の少年の弁護なんか引き受けますかねぇ。彼女には離婚で子供の親権を失った過去があるとはいえ。もしマークが美少年でなかったら。単なるオヤジだったら。

現在の米国大統領に代表されるように自分ファースト、お金ファースト。そんな国ですから本作の話も今ひとつ純粋には見れません。女性弁護士はこの事件で少年を救って名声を上げたかったのが本心とか..

そんな夢の無い話は置いといて、本作はブラッド・レンフロ君が全て。主役は弁護士役のスーザン・サランドンさん。本作品のレビューを読むと彼女の評価ばかりですが、はっきり言って(私から見れば)彼女は少年のサポート役であってメインではありません。

でもまあ可愛げの無い事。11歳なのにピアスは付けるは、タバコは吸うは、憎まれ口ばかり叩くは。でも弟に対する優しい態度。そして最後に弁護士レジーの胸に抱きつく場面。これにやられてしまったのでしょうねぇ..

森の中で不審な車と男をみかけた。
(右は弟のリッキー)
自殺を止めようとしたが、男につかまった。
この拳銃で男は自殺。少年2人の目の前で。


弟はショックのあまり自閉症のように...
(そりゃ目の前で頭が吹っ飛ぶのを見たら仕方ないわ)
マークは警察で取り調べ。男に話を聞いただろう!
(絶対離さない。この面構えがいいですなあ..)


リジーに弁護士になって貰ったが..
(リジーに対する態度もツッパリのまま。)
ベッドで眠る弟を見るマーク。
(笑うと年相応に可愛いのです)


男の秘密.死体を隠したという場所へ行った。
そこへマフィアの連中もやって来たのだ!
マフィアに見つかり間一髪で逃げる!
(緊張するとベロが出てくる少年は可愛い)



※後記
2019年現在放送中の「天才てれびくんYOU」。これに出演している富士原生君。今回改めて映画「依頼人」を見た時に感じたのが生君とブラッド・レンフロ君の雰囲気が似ていること。子供なのにどこか色気もあるし。ただ間違っても事件を起こすような大人にはならないで..




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