ジグザグキッドの不思議な旅 (2012年)

製作年・国 2012・オランダ他
少年映画評価 B+
お薦めポイント 老紳士と少年のロードムービー。
映画情報など 2013年京都国際こども映画祭でグランプリ受賞。DVD発売中。写真は主役のトマス・シモン君。


タイトルが失敗。まるでお子様向けファンタジー映画ですが、実際は意外にもしっかりした作品。国内での一般公開は無かったようですが、DVDは発売されています。とにかく主役の少年が美少年。皆様も機会があれば是非ご覧になって下さい。

1歳の時に亡くなった母。少年は老紳士と一緒に母の事を調べる旅に。

あと2日で13歳になる少年ノノ(トマス・シモン)。父は有能な刑事。母は亡くなった。厳格な伯父に預けられる事になったが、列車の中で父からの指令。お前を優秀な刑事に育てるため、ある人物を探して指示に従え。現れたのは老紳士。かつて大泥棒だったが父に逮捕されて今は引退。老紳士はノノを連れて旅に出る。

まず向かったのは有名女性歌手の楽屋。彼女からノノの母の話を聞く。次に2人は母が暮らした家へ。そこで遺品を見つけ、母が自殺だった事を知る。そして実は老紳士は祖父、女性歌手は祖母だった。混乱したノノは反抗するが、そこへ父がやってきた。父はノノに母の事を話す。どれだけ愛していたか...


ユダヤの人は13歳で成人となるそうです。ノノは母方の祖父母とは疎遠でした。母が自殺を遂げたことで、父は関係を絶ったのでしょう。でも祖父と祖母はノノが成人する前に真実を知って貰いたい、そう思って大芝居を打ったのでした。父からの手紙というのは嘘。

祖父が大泥棒だったのは本当。おまけに娘である母も大泥棒。父に逮捕されて二人は恋に落ちて結婚。しかし母には冒険者の血が流れており、家庭の主婦生活が耐えきれなくなり、ある日、衝動的に馬に乗って駆け走り、誤ってなのか、故意なのか、崖下に転落。

ノノは祖父に誘拐された訳ですが、ノノは祖父との旅を楽しみます。母の秘密を探す旅。祖父が真実を話してしまえば簡単なのですが、ノノが自分で真実を見つけるように仕向けた訳です。それにしてもノノは美少年。偽装のために女装する場面がありますが、本当の女優さんより色っぽくて。

ユダヤの人の映画ですが、ナチスが悪いとかプロパガンダ的な要素は殆どなくて、それどころかノノがユダヤの風習を揶揄するような場面もありました。ユダヤ人の悲劇を描いた作品にアレルギーを感じていたのですが、本作は大丈夫でした。美少年だし(結局ソレカイナ...)

>父の秘書ガビーは一緒に暮らしている。
ガビーは父との結婚を切望。ノノも彼女が好きだった。
伯父の家へ向かう列車の中。手紙をみつけた。
ある人物とコンタクトせよ。これは試験だ。


>現れたのは老紳士。元大泥棒だというお金持ち。
老人と少年だけのロードムービーが始まった。
検問突破のため、ノノに女装させた。
ただカツラを着けだだけ。それでも美女ですなぁ...


>女装しなくても色っぽい。
実は祖父と孫。そうでないと危ないかも...
母の事が次第にわかり始める。
(ノノ少年のアップが多い)



※後記
本作品をみて思い出したのが『髪結いの亭主』(1990年、仏映画)。ある男が美人の理髪師にアタックしてめでたく結婚。幸せな結婚生活。しかし彼女は自殺してしまった。なぜなのか。やっぱり安定した生活は退屈だったのか。よく解りません。ノノの母も同じ。




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