Respiro (2002年)

製作年・国 2002年・イタリア
少年映画評価 B+
お薦めポイント 地中海の島。奔放で気怠いイタリア人たち。
映画情報など 2002年製作。国内未公開/未発売
写真は長男役のFrancesco Casisa君。


Respiroとはイタリア語でとか息吹きという意味。本作品のタイトルとして何となく判る気もします。イタリア以外へは「グラツィアの島」といタイトルで配給された事もあるとか。グラツィアは少年の母の名前。こちらの方が直接的なタイトルかな...

地中海の小島。14歳(くらいの)少年パスカーレ(Francesco Casisa)は姉,弟,両親と暮している。島の少年は何グループかに分かれて喧嘩や抗争を繰り返す。父は漁師。母は超美人。そしてこの母が問題だった。自由奔放な性格で、パリへ行くのが夢。外国人旅行者には親しく振る舞うが、周囲の目は厳しい。

それでも父と母は愛し合っていた。ただ犬好きの母に対して父は犬が苦手。父は犬を施設に入れた。怒った母は施設の犬を全部逃して村は大騒ぎ。親族は母をミラノの病院へ入院させる事にする。母は逃げ出した。パスカーレの提案で秘密の洞窟へ。しかし父や村人は母が投身自殺したものと思い込む。


作品冒頭でパスカーレたちは、別グループの少年を捕まえて素っ裸にして放り出し、パチンコで顔に石をぶつけます。これは見ていて嫌な気分になるほどの暴力。それでも後日、石をぶつけられた少年の親が怒鳴り込んできて、パスカーレは父から制裁を受けます。(この辺りは日本と一緒。少し安心)

この部分は、有名なフランス映画「わんぱく戦争」のイタリア版といったところです。でも少年達の年齢が高い上に南国なので衣装が短パン(上半身は裸)だけ。取っ組み合うとすぐにパンツが脱げてしまいます。あまり風情は感じませんけれど。

ラストシーン。自殺したと思われた母が海を泳いでいるのを見つけた夫。彼も思わず海へ飛び込み泳いで行きます。それに続いて村人たちも海中へ。ユラユラと全員が海の中で漂う幻想的、いやホラーのようなシーンで映画は終ります。どういう意味なんでしょうね。

映画冒頭。パスカーレ
鳥を捕まえに来た
入念に罠を準備する
対立する少年達がやってきた
パンツを剥ぎ取る...


海で漁をするパスカーレ
(イタリアでもウニ食べるんだ)
入院を拒否した母が家出
パスカーレは秘密の洞窟へ案内
母の夕食に鶏を持っていく
(生きたまま?Wildですなあ..)


そっと母の服を持っていく
海岸で母の服が見つかった
てっきり自殺と思われた...
母を失った父は嘆き悲しむ
パスカーレは悩む
真実を言おうかどうか...
ラストシーン
泳いでいた母の周りに
みんなが寄ってきてプカプカと...





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