プチ・ニコラ (2009年)

製作年・国 2009年・フランス
少年映画評価
お薦めポイント お洒落なフランス少年たちのドタバタ劇。
映画情報など 2010年国内公開、DVD発売済み
写真はニコラ役のマキシム・ゴダール君


2010年10月11日、梅田ガーデンシネマ(大阪)にて鑑賞。

今年の春頃、Webで上映情報を知って以来、楽しみにしていた映画です。ようやく見ることができました。体育の日、少し暑いくらいでしたが、早めに自宅を出発し、2時間前に映画館の受付で整理券を貰いました。(11番でした)

何度も書いていますが、この映画館は最前列でないと快適に鑑賞できません。欧米の少年映画を上映してくれる貴重な映画館なので感謝はしていますが「この映画見たい」「大阪はどこで上映?」「えっガーデンシネマ」普通の映画館でやって欲しい。スクリーンが前席のお客様の頭で遮られるような映画館ではなく。


さて映画館のボヤキはこれくらいにして、映画本編の話ですが、フランスでは500万人以上の観客を動員したヒット作品だとか。そこまで感動作とは思いませんでしたが、かわいくて、ちょっと毒気もあって、懐かしい気分にさせてくれる、フランスらしい映画でした。

フランスで愛されていた絵本をそのまま映画化との事。時代背景は名作短編映画「赤い風船」と同じ頃でしょうか。フランスの下町の雰囲気は十分楽しめました。出演者の服装も、街を走る車も当時のものを忠実に再現しているようです。(フランス版のAlways3丁目の夕日か。)

さて主人公のニコラ(マキシム・ゴダール君)。パンフレットを読みますと原作そっくりの容貌とのことですが、日本人がイメージするフランス美少年ではなく、庶民的で元気な男の子という感じでした。ちょっとゴダール君には失礼ですが、英国の喜劇俳優・Mr.ビーンを思い出す感じです。

映画の内容ですが、20回くらいの連続ドラマの第1回という印象です。まず登場人物の紹介があり、ちょっとドタバタコメディがあり、でも最後はにっこり。さて来週のエピソードは・・これ1回きり、のお話では、ちょっと物足りないなあ。是非続編をお願いしたいところです。でもセットにお金がかかるし、何より子役が成長してしまうので無理かなあ。

少し話を戻しますが、ニコラが通うのは男子だけの小学校(多分私立で、中流以上の子弟が通う学校なんでしょう)。服装は1年を通じて短い半ズボン。雪が降った時はオーバーコートを着ても下は半ズボン。きちんと襟のあるシャツにネクタイ。本当にピシっとしています。

当時ですから、現代より不便なことも多かったと思いますが、それでもなんともいえない豊かさを感じます。これがフランスなのかと。でもそんな豊かなフランスもアメリカの退廃した文化?に席巻されてしまい、不細工なダボダボファッションになってしまったんだなあ。

勿論、私もアメリカ西海岸風のラフで自由なスタイルを好むこともあります。私だってシャツ出し、ジーンズで歩きますよ。でも、本質部分は違うのでは。

ちょっと脱線。服装文化論なんかはどうでもよしとして。この映画について、女性の視線から見れば、多分つまらない映画じゃないでしょうか。原作が古いので仕方ない面もありますが、女の子の描かれ方が浅くて「私たちはなんなの」って感じ。その意味でも続編を作って、きちんと描いて欲しい気がします。




▼イーストエンド劇場へ戻る   ▼外国作品庫へ戻る