Jack and the Beanstalk (2010年)

製作年・国 2010・アメリカ
少年映画評価 B (少年俳優はA+)
お薦めポイント チープなお子様向け。でもジャック少年は大熱演。
映画情報など 国内未公開。日本版DVDあり(中古)。
写真はコリン・フォード君。


昔なのか現代なのか時間不明の国。少年ジャック(コリン・フォード)の通う学校の生徒は童話の主人公の2世たち。落第寸前のジャックは大切なゲーム機を3つの豆と交換した。豆は一晩で大木に。残りの豆を食べたガチョウは人間に変身。ジャックとガチョウは豆の大木を登って巨人の国へ。勇者になるために。

1人の少女(クロエ・グレース・モレッツ)が加わって、巨人が奪った金の竪琴を取り戻しにかかる。この竪琴は巨人の魔法で変身させられた娘だった。なんとか巨人を倒して地上へ戻ったジャックは勇者として認められた。


何とも腹立たしい事があります。本作は日本では『クロエ・グレース・モレッツ ジャックと天空の巨人』というタイトルに改悪されてDVDが発売。クロエ嬢は可愛いし、決して嫌いではありません。でも主演で大熱演のコリン・フォード君にとって、こんな屈辱的なタイトルはないでしょう。
(しょせん日本版なので...どうでもいいのかもしれませんけれど。)

映画を見れば誰が主役か自明なのでタイトル問題はこれで終りにします。映画の内容ですが、2014年のディズニー映画『 イントゥ・ザ・ウッズ』と同じようなパロディ作品。ただ本作は予算もないチープな出来ですので比較するのは失礼かもしれません。

とにかくジャック役のコリン・フォード君が可愛い。見所はそれだけかもしれません。人間化(オッサン)したガチョウも鬱陶しい反面、実はいい味を出しています。ジャックに親友と呼ばれたガチョウは感激。でもジャックが少女と仲良くなるのを嫉妬したり...

本筋とは関係ありませんが、日本文化?の影響が色濃いのも面白いところ。ジャックが大切にしていたのは任天堂かソニーっぽいゲーム機。巨人の手下は忍者っぽい東洋人たち。ニンジャ・タートルズそっくりの亀の怪人まで(ニンジャ・タートルズはアメリカンコミックですけど)

結論。クロエ・モレッツさんのファンでない人の方が見て面白いと思いますよ。

ジャックの成績は落第寸前と言われショック。
この学校の生徒は赤頭巾、ランプツェル、シンデレラ...
(コリン君。ふと見せる表情が大八木凱斗君っぽくて...)
ジャックは質屋でゲーム機を豆と交換
(落第しないためには「勇者」にならないと)

天空の国。3人は巨人に立ち向かう...
左からクロエ嬢、ガチョウ(人間)、ジャック
無事戻ったジャックは勇者に認定された。
(手にした成績書にはA+の評価が...)



※後記
DVDにはオリジナル版、日本版の2つの予告編が収録。2つは全く別の映画に見えるのが興味深いところ。日本版をみているとクロエ・モレッツさんの100%主演映画と思うのも無理ありません。それに騙された方々が見て激怒したのでしょうか。ネット上の評価は散々。レビューは罵詈雑言だらけ。これは悲しいですなぁ...





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