IT イット THE END "それ"が見えたら、終わり。(2019年)

製作年・国 2019年・アメリカ
少年映画評価 C (少年俳優はB+)
お薦めポイント ホラー(モンスター)映像は大幅進化。でも内容は空虚。
映画情報など 2019年製作 BD/DVD発売中
(写真はビル役のガジェイデン・リーベラー君)

前作の2年後に予定通り続編が公開。前作から27年後、登場人物は同じですが大人になっています。しかし少年少女時代の回想シーンが意外に多いのが嬉しい誤算。

どうやら前作の撮影時に少年少女たちは続編のカットも同時に撮影していたようです。従って製作は2019年ですが、少年俳優部分は2017年製作とみなして、このままここに簡単にレビューを掲載します

1986年の惨事から27年が経過。少年だったビル、リッチー、エディ、スタンリー、ベン、マイクはオジさん。美少女だったべバリーもオバさんに。ただ1人町に残った黒人のマイクは図書館司書になって「ピエロの怪物」を研究していた。そしてピエロの怪物ペニーワイズが復活した事を知った。

マイクは27年前にペニーワイズを封印した仲間を町に呼んだ。だがスタンリーは前日に自殺。ベバリーも仲間が全員死ぬ幻覚に悩まされていた。スタンリーを除く6人はペニーワイズの住んでいた廃屋敷へ乗り込む。そして今度こそペニーワイズの息の根を止めようと..


さて前作の少年少女たちはそれぞれキャラが立っていたのですが、大人になって誰が誰か見分けがつきません。デブだったベンは普通のイケメン俳優。目立たなかった黒人少年マイクも知的なイケメン俳優が演じて存在感が抜群に。ボーイッシュが魅力だったベバリーはただのオバさんで魅力半減。

あいかわらず仲間、仲間といいながら大人になっても文句や罵り合いばかりで団結しない6人組。それでも肝心な場面ではしっかり団結するのがアメリカ人の伝統、というか目指す形なんでしょう。(一方でどこかの国は「和をもって尊し」と協調を強いられても肝心な場面ではバラバラになってしまうのが伝統)

少年時代のビルとリッチー
(顔も服装も前作と同じ。前作と同時撮影か。)
少年時代のエディ。臆病だった。
(ネタバレ)今作では勇敢に戦い そして残念ながら...


ハンモックを取り合うリッチーとエディ
リッチーがエディをみて「お股丸見え」とは...
本作で新登場の少年。クソ生意気だったけど...
遊園地のホラーハウスでピエロに襲われた!
(後ろは大人になったビリー。少年を助けれなかった)


映画のラストシーン。みんな当時の少年少女に戻っていった。
(大人になってスタンリーとエディは亡くなったけれど)


※後記
今作はCG映像が凄く進化。でもストーリーは前作の方がずっと密度が濃い気がします。どうしても比較してしまうのが『ストレンジャー・シングス』。リッチー役のフィン・ウォルフハード君が両方の作品で主演クラスを演じています。後者がネット配信の連続ドラマで時間が十分にある分、充実してるのは確か。本作も米映画としては異例の3時間近い長編で対抗していますけれど。今ひとつの部分も。




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