フリー・ウィリー(1993年)

製作年・国 1993・アメリカ
少年映画評価 B
お薦めポイント 少年とシャチとの交流。そして海へ脱出
映画情報など 1994年国内公開。BD/DVD発売中
(写真はジェイソン・ジェームズ・リクター君)


少年と動物が心を通わせる。日本でも海外でも定番のストーリー。本作では海の食物連鎖の頂点に立つシャチ。残忍な殺し屋のイメージがありますが、知能は高いと言われています。そんなシャチと少年。いいじゃないですか。1作だけで十分でしたけど。

ジェシーはシャチのウィリーと心を通わせる。

ジェシー(ジェイソン・ジェームズ・リクター)は施設を脱走して悪さばかり。ある水族館で落書しているところを捕まった。施設に戻ったジェシーを待っていたのは里親のオファー。その気はなかったが里親の家へ。一方ジェシーは、自分が汚した水族館の清掃を命じられた。そこでシャチのウィリーと会った。

ウィリーは人間を拒否。しかしジェシーはウィリーと心を通わせて芸も覚えた。しかし大勢の観客の前では芸を拒否した。怒った水族館のオーナーは経費のかかるウィリーの飼育を断念。事故を装ってウィリーを殺し、保険金を取ろうと画策する。それを知ったジェシーたちはウィリーを海に返そうと決断した。


ジェシーは母に捨てられたのですが、母を恨まず、いつか迎えに来てくれると信じています。そのため優しい里親にも心を開きません。こう書くと何か浪花節(瞼の母?)のような湿っぽい少年みたいですが、ただの糞ガキでした。最初はなかなか感情移入しずらい少年。

シャチも海では家族単位で行動するそうです。ウィリーもジェシーも家族と別れてひとりぼっち。ジェシーは大切なハーモニカを吹くと、その音色にウィリーが反応。まあベタベタの脚本ですけれど、少年もシャチも可愛いので許せます。

水族館の飼育員のおじさんと女性。この2人がジェシーの味方でした。でも心血注いでウィリーの世話をしてきた飼育員のみなさん。何もしないでハーモニカだけ吹いた糞ガキに全部持っていかれたのは、心中穏やかでなかったりして...


ジェシーは水槽の中のウィリーと目が合った。
(同じ境遇だと一目で判ったように...)
水族館で働くことになったジェシー。
当然ながらウィリーの担当だ。


ウィリーの身体に乗ることも出来るようになった。
(「シャチに乗った少年」ですなぁ...)
防波堤を大ジャンプして外海に出たウィリー。
ジェシーは見つめるだけ。これでお別れだね。



※後記
本作の主題歌はマイケル・ジャクソン。本作の後、フリー・ウィリー2(95年)、フリー・ウィリー3(97年)と続編が製作。ジェシー役はそのままジェイソン・ジェームズ・リクターさん。少年の成長と物語がリンクしているのですね。なお日本語吹替えも藤田大助さんが3作全部を担当。吹替え少年の成長もリンク。




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