『My Childhood』(1972)
炭鉱町の少年ジェイミー(スティーブン・アーチボルト)は兄トミーと祖母の3人暮し。働き手がいないので極度の貧乏生活。父は祖母に家を追い出された。母は死んだと聞かされていたが、実は精神病院にいた。そんなジェイミーの唯一の友だちは捕虜のドイツ兵。お互いに寂しい境遇のせいもあり、年齢を超えて信頼しあっていた。
兄から驚く秘密を聞かされた。兄弟の父は違うのだ。ジェイミーの父は向かいの家の男だと。そして二人の唯一の肉親だった祖母が死んだ。時を同じくして戦争が終り、ドイツ兵は帰還していった。ジェイミーは絶望の淵に...
『My Ain Folk』(1973)
祖母が亡くなり、兄は自分の父親の家に。ジェイミーも自分の父である男に引き取られたが男は独身。すなわちジェイミーは不倫の子だった。そのため男の母である祖母に徹底的に疎外される。辛い時には空家になった元の家に戻るが、鍵がかけられた。男の父である祖父は高齢だったがジェイミーには優しかった。その祖父も亡くなり、ジェイミーは施設に送られることになった。
『My Way Home』(1978)
施設で過ごしたジェイミーも青年になった。施設の教官はジェイミーの将来を親身になって心配してくれた。芸術系の学校へ進学も勧められた。しかしそれを辞退して施設を去る。そして兵役につきエジプトへ派遣された。特に戦争もない兵役生活でジェイミーに親友が出来た。退役したら自分の家へ来いと。しかしジェイミーは生まれた家へ戻っていく。