ルイスと不思議の時計(2018年)

製作年・国 2018・アメリカ
少年映画評価 B+
お薦めポイント 前半はファンタジー、後半はホラー。
映画情報など 2018年、国内公開。BD/DVD発売中。
(写真はオーウェン・ヴァカーロ君)


タイトルの雰囲気からスコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明(2011年)のような作品を想像しましたが、やはりアメリカ映画。そこまで複雑な内容ではありません。でもファンタジックな魔術やカラクリは十分楽しめました。主役少年もアメリカではなくヨーロッパ風なのが良かった。

魔術師の伯父さんが見せてくれる魔術。素晴らしいイリュージョンだった。

両親を亡くした10歳のルイス(オーウェン・ヴァカーロ)は伯父の怪しげな豪邸で暮す事に。伯父は魔術師。隣のフローレンスも女性魔術師。伯父は優しいが、この戸棚だけは決して開けていけないと厳命。転校先ではルイスは変人扱いで一人ぼっち。しかしタービーという少年がルイスに近づく。ルイスは彼と友人になりたくて禁を破る。

戸棚に中には死者を蘇らせる魔術書。ルイスが蘇らせたのは凶悪な魔術師アイザック。アイザックは世界の時間を逆戻りさせて人類の滅亡を図る。それを阻止できるのは秘密の時計だけ。ルイスと伯父、フローレンスは何とか時計を探し出して世界を救った。


魔術師の豪邸。そこでは家具や時計や人形が意志を持って動き回っています。アメリカのファンタジー映画ではお馴染みの構図。やってきた少年ルイスが驚いたのは最初だけ。あとはルイスも魔術師になりたいと勉強に勤しむ。この辺まではファンタジーでした。

もともとルイス自体も変人少年。常にゴーグルをつけています。タービーという少年がルイスに近づいて親切にしますが、これはクラス委員の選挙が控えているため。委員に当選したタービーは糞ガキ中のクソガキ。いくら凄い魔術を勉強しても、こんなクソガキの下心を見抜けないとは。

さらにルイスを誘惑したのが母親の幽霊。まだ母が恋しい少年。幽霊になって現れた母は優しくルイスを励まします。ところが実はこれが魔術師アイザックの妻(彼女も死人)の化身。ルイスを騙して、戸棚を開けてアイザックを蘇らせるよう、仕向けていたのです。

蘇ったアイザックは伯父の相棒でした。戦争に行ってから人間が変わって邪悪になったとの事。そしてアイザックとルイスたちの対決はホラーというか、まあアメリカ映画ですので結果は判っていますが、ドタバタの末にハッピーエンド。伯父とフローレンスが結婚するというおまけまで。

主役少年役のオーウェン・ヴァカーロ君。ヴァカーロという姓のルーツは知りませんが、ヨーロッパ系の雰囲気の少年でした。ルイス役は結構わがままな一面もありましたが、自省的、内省的な面もあり、その複雑な心情の揺れをうまく演じており、なかなかの少年俳優です。


初めて伯父さんの家にやってきたルイス。
(いつも頭にゴーグルをつけた変な子)
伯父さんの魔術に魅せられたルイスは、
僕も魔術を勉強して魔術師になるんだ!


「ぼっち」のルイスに近づいてきたタービー。
(いかにも下心ありそうな顔をしてますなぁ...)
禁断の戸棚を勝手に開けて魔術書を取ったのは、
ルイスではなく、糞ガキのタービーだった。


邪悪な魔術師アイザックを蘇らせてしまったルイス。
責任は僕にあるんだ。なんとかしなければ...
ルイスが前から持っていた、おまじないのボール。
魔術とボールが合体してルイスを救ってくれた。



※後記
どうでもいい話。「いいか、この戸棚だけは決して開けるな」なんて子供に言えば、絶対開けたくなるのが心情。よく吉本新喜劇なんかで、○○はどこにいるんだ! ボケ役の俳優がタタタッと押入れの前に立って「ここにだけはおらんで」と...全員ズッこける。これが定番でした。それを思い出したりして。





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