ビッグマンモス (1975年〜82年)

時期・媒体 1975〜82年・雑誌、レコード
評価
お薦めポイント 今でも熱烈ファンのいる伝説の少年グループ
関連情報など 月刊平凡は神保町の古書店などで探せます
写真は月刊平凡から


 温故知新!伝説の少年集団

ビッグマンモスなんていうと、中年から初老世代の「世迷い言」「勝手に昔の思い出に浸っとけよ」などと馬鹿にされる風潮です。私も「昔は良かった」などと過去ばかり見るのは好きではありません。でもあの当時、こんな集団が存在できたのはなぜ?こんな事を考えると、これからの少年芸能界に何かヒントがあるかもしれません。

月刊平凡1977年12月号より。人気のあった2人。左は兼安博文君。中と右は森井信好君。
(森井信好君は既にアイドル化して、別扱いの特別記事も)

フジテレビ系列の幼児向け番組「ママとあそぼうピンポンパン」でお姉さん、体操のお兄さんのアシスタントとして歌やダンスからお芝居までこなした少年集団でした。今でも根強いファンがおられ、ネットで検索すると情報もありますし、youtubeでは彼らの歌やダンスを見ることもできるようです。彼らの活躍した期間は1975年から1982年までの7年間。私の記憶では3つのフェーズがあります。

(第1期)
創設期は、後にアイドルとなった森井信好さん達2名がリーダーとなっていた時代です。(お姉さんは酒井ゆきえさん)どんどん人気が出だし、CMやバラエティ番組にも出たりしたそうで、今なお残っておられるコアなファン(ほぼ全員女性でしょう)は、この時代からのご贔屓のようです。

(第2期)
創設期メンバーのうち一部の年長者が卒業。人気者だったリーダー達が卒業したため、少しパワーダウンした感じです。それでも中学生メンバーや山崎さんなど実力(歌唱力)あるメンバーが残っており、番組の内容的には充実していた時代です。(お姉さんは大野かおりさん)

(第3期)
終末期。中学生メンバーを全員リストラする暴挙に出て、その代り低学年の新人が大量に加入しました。歌もお芝居も深みがなくなり、魅力が大幅ダウン。女子チームまで登場させましたが、人気下降に歯止めがかからず、この体制はたった1年で、長年続いた番組そのものが打ち切り。(お姉さんは井上佳子さん)

さて管理人の私ですが、年齢がバレるので詳細は申しませんが、第1期は全く知りません。第2期はリアルタイムでたまに見ました。両親が新しモノ好きだったので、当時既にビデオデッキがあり、隠れて録画した事もありますが、当時のVHSテープは1巻3000円もしたので、私の小遣いではおいそれと買う事ができず、繰り返し使っているうちにダメになりました。(何ともったいない事を!タイムマシンに乗ってあの時期に戻れたらなあ。)第3期になると、私も飽きてしまったのか、ほとんど見た記憶がありません。これも勿体ないことをしました。

なお、ビッグマンモスについては、お世話になっている少年合唱サイト「ボーイソプラノの館」に、その歌の魅力まで、非常に的確な分析がなされていますので、是非一度お読みになって下さい。(トップページのリンクから)

 LPレコードジャケットから

ビッグマンモスとしてシングルレコードを何枚も出しているようですが、当時はそんなもの買いませんでした。(さすがに少年が同じ少年のレコードを買うのは躊躇しました)自分である程度お金を使えるようになった時、レコード店を漁ってLPを何枚か入手しました。下の写真はレコードジャケットを安物デジカメで撮影したもので、ちょっと画像がボケていてすみません。(今でも中古を丹念に探せば入手できるかもしれません。)

「ピンポンパン大全集」キャニオンレコード2枚組3000円



レコードのジャケットと中の解説ページから。
酒井ゆきえ、大野かおりさん時代のオムニバス。


  「歌声はずんでピンポンパン」キャニオンレコード1800円



左:ジャケット表と裏
右:拡大図(山崎兄弟ほか)


   

   左から1番目:「うたごえはずんでピンポンパン」(キャニオンレコード)
   左から2番目:「ともだちいっぱいピンポンパン」(キャニオンレコード)
   左から3番目:拡大図(岩田浩一君ほか)
   左から4番目:拡大図(山崎圭一君ほか)

 月刊「平凡」から

当時の芸能・アイドル系2大月刊誌といえば「平凡」と「明星」でした。しかし男子たるもの、そんな軟派雑誌を読んではいけない!という事でもありませんでしたが、私はあまり読んだ記憶はありませんでした。

「平凡」にビッグマンモスのグラビアがあると聞いたのは、ほんの数年前。当時は東京圏にいましたので、神保町の古書店街に出かけて数冊をゲット。しかし1冊が3000円程度と高いうえ、ビニ本状態なので、内容を確認できないのが不満でした。

結局購入したうち、ビッグマンモスのグラビアがあったのは1977年12月号の1冊だけでした。残りはダメでしたが、当時のアイドルの懐かしい姿を見て我慢しておきました。(一方、月刊「明星」には一切載っていません。何か事務所的な縄張りの問題でもあったのでしょうか)

月刊平凡1977年12月号の記事
メンバーの体力測定の様子が数ページ掲載

 ピンポンパンDVD−BOXの発売

2013年、ピンポンパンの映像を集めたDVDボックスが発売されました。フジテレビで残っていた映像、またはスタッフが個人的に持っていた映像を集めたのでしょう。明らかに電波状態が良くなくてゴーストが残っている映像もありましたので、テレビ局のオリジナルでなく、家庭で録画したものでしょう。

しかし貴重な映像には間違いありません。本当に懐かしい思いで、気がつくと全部見てしまいました。もちろんビッグマンモスの映像も沢山ありました。できればもっと続編を見たいものです。皆様も是非、お買い求めになって下さい。





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