開会式の少年(昭和時代)

時期・媒体 昭和・TV放送/DVD/自分で撮影
評価 A+
お薦めポイント 開会式には必ず少年少女たちの演技がありました。
関連情報など 日本万国博関連はいくつかDVD発売中。
写真は1970年大阪万博開会式より


2021年は東京オリンピック、22年は北京オリンピック、また25年には大阪で2回目の万国博覧会の予定。その開会式や閉会式には、開催国の威信をかけたセレモニーが話題になります。奇抜で豪華な演出も楽しいのですが、できれば未来を担う子どもたちの演技も見てみたい。

今回ご紹介するのは、以下の4つのイベント。

・1970年の 大阪万国博覧会
・1985年の つくば科学万博
・1985年の ユニバーシアード神戸大会
・1988年の 京都国体

開会式の様子がテレビで放送されたり、市販のDVDに記録されていたりしたものです。(ちょっと長いのですが、下の方まで見てくださいね。)

 
 日本万国博覧会(1970年)

「人類の進歩と調和」をテーマに大阪で開催されました。日本の高度経済成長を世界に知らしめた博覧会。私も地元という事で何回も出かけました。もちろん開会式なんか行けるはずもありませんでしたが、DVDには小学生のマーチングバンド(当時は鼓笛隊と呼んでいました)の演技も収録されています。

この映像に映っている小学生たち。地元に近い池田市立の小学校の鼓笛隊員との事ですが、私とほぼ同学年の小学生。非常に羨ましく思ったのを覚えています。もちろん私は吹奏楽なんて何もできません。音楽の授業で使うリコーダーは得意でしたけれど。

会場はお祭り広場。スモークが炊かれる中、小学生たちが整列

合図とともに、一斉に壇を跳び降りていく。

マーチングドリルの演技。昨今のブラスバンドと違って男子が半数以上。曲目はなんと「君が代行進曲」

このカットに女子の姿はみえませんが、別のところにいます。(中央後向きの少し長髪の子は女子かも)

世界の子どもたちも加わってフィナーレに。


 
 つくば科学万博(1985年)

正式名称は国際科学技術博覧会。茨城県の筑波は未来都市のように思われて本当に憧れでした。博覧会には一度も行けませんでしたが、博覧会終了後、私が勤務していた会社が筑波地区に研究所を設立。出張で何度も訪れました。しかしその頃は博覧会当時の熱気もなく、ただただ交通が不便な僻地の様相でした。(でも万博跡地は科学万博記念公園になり、2005年開業のつくばエクスプレスは都心(秋葉原)から快速で45分と魅力的な街になっているそうです。)

科学万博の開会式はテレビで全国放送され録画しました。故・西城秀樹さんのテーマ曲「一万光年の愛」が印象に残っています。スクールメイツ?のような大勢の女の子も参加して、西城秀樹リサイタルのような感じに、少し違和感も覚えた事を記憶しています。
(ありがたい事に、開会式のTV映像は どなたかが youtubeにUPされております。)

筑波大学教育学部附属小
5、6年生による演奏。
曲目はベートーベン第9番
後半は現代風にアレンジ
故・西城秀樹さんによるテーマ曲
♪一万光年の愛

地元の小学生たちが登場
女子(緑)が前、男子(黄)は後
ムカデ人間?のようなダンス
ウェーブのパフォーマンス
男女が交互に並んで。


男子チームの演技。男子は黄色の短パンユニフォーム、女子は緑色のブルマーユニフォーム。
どちらも似合っていてカッコよかった。演じたのは、すぐ地元の小学校のみなさんとのテロップが出ました。


 
 夏季ユニバーシアード神戸大会(1985年)

世界の大学生によるオリンピック。今ではあまりマスコミの話題になりませんが、日本では過去に東京、神戸、福岡で開催されています。2022年には中国の成都で開催予定ですが、コロナやウクライナ問題もあり、どうなるか心配です。

この大会のためにユニバー記念競技場が作られ地下鉄も延伸。私は開会式も競技も見に行きませんでしたが、ぼけ〜っと過ごしていた休みの日、たまたまテレビで開会式の中継。いきなり神戸市内の小中学生による演技が始まり、慌ててビデオの録画ボタンを押しました。
(放送はNHKか、神戸のサンテレビだったか忘れました。ゴーストが酷いのでUHFのサンテレビかも。)

ゲートから走って入場する
(男女は同じ体操服)
グラウンドで位置につく
さて何を演じてくれるのか
マスゲームを開始。

中学生も入場
(やはり男女同じ体操服)
足元に黄色い布を準備する
布はフィナーレのデザインに
画面が別アングルに変わった
足元には水色の布


小学生のパフォーマンス。
(ポニーテールなので、たぶん女子)
広いトラックの周囲に小学生がずらっと寝転んで演技。
(移動カメラがが左から右へ流れていきます)



 
 京都国体(1988年)

第43回国民体育大会。開会式は西京極陸上競技場で開催されました。私にとって学生時代を過ごした京都は第二の故郷。青春時代の大半は京都。お金の無い貧乏学生だった私は京都市内を自転車や徒歩で歩き回りました。拝観料のいる有名な神社仏閣は行きませんでしたけれど。

会社員になった私は何のアテもなく西京極陸上競技場へ。入場券も招待券もありませんのでスタンドに入るのはあきらめていました。しかし「当日券をお求めの方はこちらにお並び下さい」との係員の声で列に並び、豪華なプログラムや小旗の入った紙袋を貰って指定席へ。入場料はなんと無料。皇族の方も来られる開会式のスタンドに空きがある訳にはいかなかったのでしょう。

ただ警備は本当に厳重でした。昭和天皇陛下が病に臥しておられる時期でしたので、皇族の方々への対応も一段と引き締めていたのだと思います。さて開会式はテレビ放送があったのか不明ですが、私は持参したカメラで撮影しました。

陸上競技場の隣には西京極球場。ここが小学生たちの集合場所。

いよいよ小学生たちの出番。マスゲームが始まります。

この赤いユニフォームのチームは全員女子かもしれません。

白いユニフォームのチームは男女。女子が多め。

最後に、体操服にタスキをかけたお祭り風の小学生チームが登場。こちらは男子が多め。



※後記
最後の京都国体会場では、ちょうど皇族の方の御車が到着する場面を見ることが出来ました。かなり遠い位置でしたが、私も日の丸の小旗を振りました。豆粒ほどにしか見えませんでしたが、何か全く違う空気が感じられて、嘘みたいな話ですが感動しました。もし私の側で不逞の輩が襲いかかるような事があれば、身を挺して御守りしなければいけない、そんな事すら考えていました。







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