UENOがツナイダきずな (2008年)

初回放送・製作 2008年・BS日テレ
作品評価 B+
お薦めポイント ドラマは平凡だが美術館、映像、少年が美しい
関連情報など DVD発売中。
(写真は清水尚弥君)


BS日テレで2008年に放送された特別ドラマ。プリンターなどの大手メーカーのEPSONがスポンサーになり、ハイビジョン撮影の素晴らしい画面が売り物でした(その当時としてはですけれど)。実は、私もこの番組を契機に、家のテレビをハイビジョンに買い替えました。でも録画まではハイビジョンに対応できず、普通画質なのが残念。是非ともブルーレイを発売して欲しいのですが、無理でしょうねえ。


少年(清水尚弥)の父(筧利夫)は単身赴任中で、殆ど接する事がない。祖父が父がわりのようなもの。久しぶりに父と会う日、父は少年を上野公園の国立西洋美術館に連れていく。父と2人だけの時間を楽しみにしていたのに、父の側には女性がいた。

愛人だろうか。少年はヘソを曲げた。しかし女性は少年に、自分は父の会社の同僚で偶然一緒になっただけよ、さあ行ってらっしゃい。あらためて父と二人で美術館をデート。その美しい絵画、特に、ルーベンス「眠る二人の子供」 に圧倒されてしまった。そして父のことを思う。

 美術館が中心でしたが、清水君が美しい

上野公園にある国立西洋美術館を舞台に、少年と父親の「きずな」を描いたドラマです。何よりも、少年を演じた清水尚弥君が本当に美しい。西洋美術館に展示されているどんな美術品と比べても見劣りしません。ただ、ドラマとしてのストーリーは平凡なのが、やや残念です。

国立西洋美術館は、2016年に世界遺産に登録されました。それは素晴らしい事だと思います。でも上野公園には、もっと素晴らしい建物がたくさんあります。フランスの建築家ル・コルビュジエの作品群という事なんでしょうけれど。いずれにしても大阪なんかと違って、上野公園周辺には芸術の薫りが満ちていて、いつまでいても飽きません。

閑話休題。この作品当時の清水尚弥君は12歳とのこと。声も容姿も、西洋絵画に出てくる天使といっても過言ではないくらいでした(ちょっと、言い過ぎかなあ〜)。本当にいい時に、このテレビドラマに主演してくれました。ちょっと地味なのが残念です。映像もメディア化されていないのも残念です。

ルーベンス「眠る二人の子供」に圧倒されて
その名画にも負けない美少年ぶり





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