キテレツ (2002年)

初回放送・製作 2002年01月01日・NHK教育テレビ
作品評価
お薦めポイント とにかく、あのキテレツ大百科を実写化!
関連情報など NHKドラマ愛の詩スペシャル。未メディア化
(写真はキテレツ役の山内秀一君)


原作はもちろん藤子不二雄のキテレツ大百科。テレビアニメは8年も続いた人気番組との事。私はテレビでチラッと見た事を記憶しています。それを実写化したのが本作。75分のNHK愛の詩スペシャルとして2002年のお正月に放送されました。

ただ教育テレビでしたので話題にもならず埋もれてしまったのが残念です。藤子不二雄作品は『少年時代』を除けば実写化は無理だと思っていました。ドラえもんの実写CMがありますけどオジさんオバさんですし...そういう意味でも本作は大変貴重な番組。(内容に不満も多少ありますが。)

左は原作漫画のキテレツ。のび太そっくりの昭和少年。右が本作キテレツ役の山内秀一君。

キテレツこと木手英一(山内秀一)は発明好きな小学生。同級生のミヨ子たちと探索した神社で不思議なメガネと玉を発見。このメガネで木手家に伝わる奇天烈大百科が読めるようになった。そこには不思議な機械の作り方が満載。まずは玉を使ってコロ助を作った。コロ助は不思議なロボット。キテレツがご主人様だ。

この後キテレツは大百科に記載のアイテムを作る。もてない大学浪人生の恋を成就させたり、心に傷を持った神社の神主を過去に連れていき、その傷の原因が誤解だった事を教えてあげたりと...他人と関わるうちにキテレツたちの心も成長していたのだった。

 NHK御用達の子役?

主役は山内秀一君。99年の「虹色定期便」でシリーズの主役を務め、01年の朝ドラ「ちゅらさん」でも重要な子役時代を演じました。そして本作でも堂々の主役。NHKのスタッフに気に入られたのでしょうか。

ただ本作出演時は14歳くらい。キテレツは小学5年生の設定ですから少し無理があった気もします。漫画は「ドラえもん」のび太と全く同じ丸顔メガネと半ズボン。山内君は身長も高くてイケメンですので少し違和感。でもドラマを見れば、そんなの気にならなくなる熱演でした。

 存在感なさすぎ...コロ助

ドラえもんのキャラに相当するロボットがコロ助ですが、本作では全く活躍しません。CGで製作されているのですが、2002年当時はまだ(技術的にも経費的にも)大変だったので手を抜いたのかも。

その代りに同級生の女の子ミヨ子が半分以上に活躍。これも少し違和感。キテレツが作業している自宅の倉庫に我が物顔で入ってくる厚かまし過ぎる少女。こんなキャラでしたでしょうか。藤子先生の時代とは女子キャラが違いますので仕方ありませんけれど。

それはともかく再放送かDVD化される事を切に願います。更に欲を言えば藤子漫画の実写化を。もちろん少年少女俳優で...

キテレツはスランプだった
(発明なんか止めようか)
4人組で神社に探検に行く事に
左からミヨコ、キテレツ、トンガリ、ブタゴリラ
神社で不思議な箱を見つけた
中には丸メガネと光る玉


丸メガネでキテレツ百科が読める
惚れ薬?を作ってみた
ミヨ子が反応!キテレツに抱きつく
(少女に襲われる少年...の図)
書いた事が実現するメモ帳
(そんなもの...欲しい!)


航時機(タイムマシン)を作った
(風呂桶か?神棚か?)
過去を悔やむ神主さんを...
無理やりタイムマシンに
あのメモ帳も使って...
神主さんの心は晴れた!


大切なコロ助の寿命が...
ミヨ子もいいけどコロ助を忘れては...
ラストシーン
自身を取り戻したキテレツ
おまけ。トンガリ役の東海孝之助君
年齢的には彼の方がキテレツ
(ずっと半ズボンでしたし...)



※後記
山内秀一さんのWikipediaによれば、本作と同じ2002年に日本テレビ『ボクらの希望を探す旅』〜村上龍「希望の国のエクソダス」〜に主演との事でした。どんな番組なのか全く情報もネットに無くて。ご存知の方がおられたらご教示賜れば幸いです。





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