友達のいない孤独な少年、ヒトシ(笠原織人君)は、ある日、ゴミ捨場で拾った木片で人形を作り「モクメ」と名づけて友達代わりにする。さらに「モクメ」が命を持つように、宇宙の神様に祈る。
ところがヒトシの通う塾で、女の子の友達が出来ると、だんだん「モクメ」から心が離れてしまい、とうとう「モクメ」を捨ててしまう。捨てられた「モクメ」が宇宙のエネルギーを得て命を授けられ、裏切ったヒトシに復讐するため帰って来た。
少年映画評価 | 8点 |
作品総合評価 | 5点 |
少年の出番 | 100%(主役) |
お薦めポイント | 笠原織人君がモクメに襲われるシーン |
映画情報など | 2005年公開/DVD発売済 (写真は笠原織人君) |
梅図かずお恐怖劇場シリーズ。梅図かずお氏の同名コミックで、2005年にシリーズとして映画化された中の1作品で、DVDが発売されています。
■ストーリー友達のいない孤独な少年、ヒトシ(笠原織人君)は、ある日、ゴミ捨場で拾った木片で人形を作り「モクメ」と名づけて友達代わりにする。さらに「モクメ」が命を持つように、宇宙の神様に祈る。
ところがヒトシの通う塾で、女の子の友達が出来ると、だんだん「モクメ」から心が離れてしまい、とうとう「モクメ」を捨ててしまう。捨てられた「モクメ」が宇宙のエネルギーを得て命を授けられ、裏切ったヒトシに復讐するため帰って来た。
今回の梅図かずお恐怖劇場シリーズで、唯一少年が主人公の作品。孤独な少年を、笠原織人君がピッタリの役柄で演じています。彼はセリフも達者で安心して観る事が出来る子役の1人ですが、最近は引退したのかTVでも見なくなって少し残念です。
モクメに襲われて苦しむ顔、最後は泣きながらモクメを壊すシーンなどの熱演はホラーとはいえ、なかなかのものです。(もう誰にでも書いているのですが)できれば、本格的な映画に主役として出演して欲しかった。
■DVD特典映像(これを言ってくれれば)劇場公開は東京渋谷でレイトショーだけでしたので、映画館では鑑賞できませんでした。スカパーで放映された後、シリーズとしてDVDが発売されました。DVDには「まだらの少女」と「ねがい」が収録されています。
映画館の上映もこの2本が同時上映されました。「まだらの少女」は現在人気絶頂の少女俳優、成海璃子と、もう1人の少女2人が主役。少女作品と少年作品がペアに。(観客は少女作品目当てなので、オマケみたいに扱われたら可哀想)
DVD特典映像に2人の監督の舞台挨拶シーンがありましが、やはり観客の8割以上は少女映画が目当てみたいで少、年映画「ねがい」は今一つ観客の盛上りに欠けているように見えました。「まだらの少女」の監督は「この映画は女の子好きな人には十分楽しんで頂けます」というような意味あいのことを言って観客の笑いを取っていました。
当然、これに対抗して「ねがい」の監督さんも「この映画は男の子好きな人には十分楽しんで頂けます」と言うだろう、と激しく期待したのに。全く笠原君の事は触れず、期待外れでした。
特典映像でも笠原君へのインタビューは、ほんの少しで、やはり日本では少年映画というのはマイナーなんだなあ、と改めて思った次第でした。