おっぱいバレー (2009年)
少年映画評価 |
7点 |
作品総合評価 |
6点 |
少年の出番 |
100%(6人のメンバー) |
お薦めポイント |
ちょっとお馬鹿で可愛い中学生 |
映画情報など |
2009年公開/DVD発売中 (写真は木村遼希君) |
2009年4月19日、ワーナーマイカルシネマズ大日(大阪)にて鑑賞。今年期待していた映画の1本。全国公開初日の朝1番で見ようと大阪郊外のシネコンへ。朝1番だと空いているとは思っていましたけど、本当にガラガラでした。いい映画なのに心配です。
巷ではタイトルを窓口で言うのが恥ずかしい?なんて話があるようですが、厚顔無恥のオジさんには「おっぱい」くらい屁のカッパです!(今まで一番恥ずかしかったのは、男1人で観た「実写映画テニスの王子様」)
映画ですが、東映のタイトルの後に「日テレ」のロゴが出てきた時点で、期待するのを止めました。期待度のハードルを下げたおかげで、意外に楽しめましたし、爽やかな青春映画として合格点を上げれます。
男子バレー部員たち。左から城君、本庄君、木村君、吉原君、高橋君
■ストーリー
新任の女性教師(綾瀬はるかさん)が福岡県の中学に赴任してきた。そして男子バレーボール部の顧問を命じられた。男子バレー部は落ちこぼれの吹き溜まりで、このところ試合で勝ったこともない。女子部とは力の差があり過ぎて練習試合すらさせて貰えない。(そもそも部員には試合したいなんて気力もなし)
ひょんな事から、もし試合に勝ったら女性教師のオッパイを見せてあげるという約束をさせられた事から、男子部員たちは俄然、頑張りだした。とはいっても、もともと運動神経も大したことない連中。県予選で1勝は遠い道。と思ったら相手チームの都合で不戦勝。大喜びの部員たち。しかし先生はこれでは見せてくれない。さあ、本当の1勝はどうなるのでしょうか。
監督から指導。木村遼希君
■綾瀬はるかさん
基本的には「綾瀬はるか」さんを見るための映画と言ってもいいかもしれません。彼女はアクが弱く、押し付けがましいところが少ない点に好感が持てます。「私が主演よ」と映画を独占してしまわず、他の共演者にも花を分けてあげるようなタイプかもしれません。
■バレー部員の少年たち
本来の主役は、中学バレー部の少年たちだと思っていたのですが、彼らはバイプレイヤーでした。しかしながら不真面目で、おバカで、エッチで、なのに純真で可愛い中学生をうまく演じており、この映画が成功している大きな要因になっています。(あくまで私の主観としての成功であり、興行的成功を意味するものではありません。)
しかし不満もあります。部員は6人ですが、6人の個性は殆ど無視されて、6人まとめて6人のキャラクターを演じているようなものでした。赤塚不二夫氏の漫画「おそ松くん」主人公の6つ子のようなものです。
もう一つの不満は、羽住栄一郎監督のインタビュー記事。「1ヶ月の撮影期間では、彼ら中学生の演技力に期待しても無駄なので、合宿でチームワーク強化に絞った」とか言うような記事がありました。
演技指導を初めから投げてしまってどうするの、監督さん。バレーと同じで監督が真剣になれば、1ヶ月だってメキメキ上達しますよ。子役の演技は監督能力の鏡ですよ。演技が下手なのは監督のせいという事です。ましてや6人のうち、高橋賢人君(「チェスト」主演)、吉原拓弥君(「ぼくのおばあちゃん」準主演)などは、既に主演クラスの実績を持っている子役ですから。
■まとめ
また、つい辛口になってしまいましたが、映画の内容には満足しています。綾瀬はるかの最後のセリフ「いい男になれよ」じんわりと涙が出てきそうになり、いい余韻を残しています。
バレー部OBに裸踊りをさせられる
記念写真撮影中、コーチから「パンツ見えてるぞ」
(手で隠して大笑い)