プルシアンブルーの肖像 (1986年)
少年映画評価 |
6点 |
作品総合評価 |
4点 |
少年の出番 |
40%(脇役だが印象的) |
お薦めポイント |
長尾豪二郎君のカットオフジーンズ |
映画情報など |
1986年公開/DVD発売済(写真は、長尾豪二郎君) |
伝説の少女映画。高橋かおり、磯崎亜紀子という当時の少女アイドル2人が出演する少女映画。というよりも女の子を好きな男性向け映画です。じゃあなぜ、ここで紹介するの?というと、割合は少ないものの、少年映画ファンへのサービスも十分配慮されていると思うからです。
開かずの校舎へ入る相談。中央が長尾豪二郎君。(当時のTV子役が集結)
■ストーリー
小学生の少年が、学校の建物の中で、好きな少女を誤って転落死させてしまう。その事故から十数年が経ち、事故のあった建物は封鎖され、少年はなぜか用務員(玉置浩二さん)としてこの学校に勤めている。
クラスのいじめられっ子少女(高橋かおりさん)は、いじめられるうちに、封鎖された開かずの校舎へと入ってしまう。一方、いじめっ子や、変態教師は、次々と行方不明になる。それを確かめるため、同級生の春彦(長尾豪二郎君)たちが、夜の学校で開かずの建物に侵入するが、用務員に見つかり追い返される。
しかし少女を助けるため、春彦だけが禁断の建物に入るが、そこで見たものは。こんな学園ホラーでした。
■うちの子にかぎって
ここで出てくる少年子役たちは、当時の人気TVドラマ「うちの子にかぎって」のレギュラーメンバーでした。そのリーダー格の少年が長尾豪二郎君です。この長尾君の扱いが少年映画ファンへのサービスが感じられた理由です。
彼は当時もう中学生になっていたと思いますが、大胆なカットオフジーンズの半ズボン姿で登場。鳥小屋の中で玉置浩二さん扮する用務員に襲われるたり、床が抜けた渡り廊下を歩く長尾君をカメラが下から写すシーンなどが印象に残ります。
■レトロな映画館で鑑賞
この映画は、当時は、どの駅前にもあったいわゆる街の映画館で観ました。禁煙ではありましたが、廊下からタバコの臭いと、トイレの臭いが客席まで漂ってくるような、裏ぶれた映画館でした。
観客は自分のほかに、なぜかアベック(死語?)が1組だけ。そのアベックが映画をみもせず、ずっと2人で抱擁しているのが、今でも頭の中に思い浮かびます。
この映画をみて1年ほどで映画館はつぶれました。今から思うと、このノスタルジックな映画館の存在自体が、まるで「Always三丁目の夕日」の世界でした。(関係ない話でした)
玉置浩二さんの少年時代を演じた田付貴彦君
玉置浩二さん演じる用務員に襲われる