5年生の少年3人組は、担任の先生を慕っており、一緒に山に登ろうと約束するが、先生は事故死してしまう。1年が経ち、6年生になると、仲の良かった3人組も、いつしか進む道が異なり始め、しだいに3人は疎遠になる。
しかし、夏休みのある日、3人は先生に連れて行って貰う予定だった山に登ることにするが、山の天気が急変して遭難しそうになり、洞窟の中に避難する。そこで助けを呼ぶ間に、一緒にいた女性に急に陣痛が始まり、3人組は何と子供達だけで出産に臨もうとする。
少年映画評価 | 7点 |
作品総合評価 | 5点 |
少年の出番 | 100%(主役) |
お薦めポイント | 少年3人組の小旅行 |
映画情報など | 1990年公開/ビデオ発売終了 |
かつては「にっかつ児童映画」というのがありました。NHK教育TVの道徳ドラマを1時間半くらいに拡大したような内容で、いかにも教育映画という感じですが、学校や公民館などで上映されたようです。
当然、娯楽性よりも教育性を重視したものが多いので、作品的には今一つのものが多かったように記憶しています。その中で、この作品はシンガーソングライターのみなみらんぼう氏の小説を映画化したもので、まあまあの出来だったように思います。
5年生の少年3人組は、担任の先生を慕っており、一緒に山に登ろうと約束するが、先生は事故死してしまう。1年が経ち、6年生になると、仲の良かった3人組も、いつしか進む道が異なり始め、しだいに3人は疎遠になる。
しかし、夏休みのある日、3人は先生に連れて行って貰う予定だった山に登ることにするが、山の天気が急変して遭難しそうになり、洞窟の中に避難する。そこで助けを呼ぶ間に、一緒にいた女性に急に陣痛が始まり、3人組は何と子供達だけで出産に臨もうとする。
前に紹介した映画「プルシアンブルーの肖像」の子役達がTVドラマ「うちの子に限って」のメンバーでしたが、こちらもやはり当時人気の教師ドラマ「教師びんびん物語」に出ている子役が主役を張っています。
ただ「うちの子」と違って、このTVドラマは子役がメインでないというか、番組の色に染まっていないので、変な先入観なしにストーリーへ入っていくことが出来ます。
特に、飯泉征貴君(松本一平役)と近藤大基君(工藤兵馬役)の2人が、二枚目役ですが、なかなかいい感じです。
■今はなき映画館これを観たのは、大阪は梅新交差点近くにあったシネマアルゴ梅田だったかと思います(映画館名は少し記憶が定かではありません)。近くに東映会館という映画館ビルもありましたが、梅田の繁華街からは少し外れているせいか、いつも空いていましたので、昔はよく行きました。
しかしこの映画館も、東映会館も全て閉鎖され、梅新交差点あたりには映画館が無くなってしまいました。大阪の年輩の映画フリーク達が必ず語る、大毎地下、戎橋劇場などの名画座も消えて久しい寂しい街に。
話を元に戻して、にっかつ児童映画は、衛星放送(スカパー)のチャンネルNECOでよく放送していましたが、最近はTVドラマばかりで、激しくつまらなくなっています。
ビデオも廃盤になり、この手の映画を観ることは当分ないのかもしれません。 説教臭くて敬遠した教育映画も、無くなってみて初めて存在の貴重さを感じる、今日この頃です。