高知県の四万十川沿いで小さな食料品店を営む家族。父親は生活のために出稼ぎに出ているが怪我をして入院する。主人公は5人姉弟の次男篤義(あつよし/山田哲平君)彼は子猫を可愛がるやさしい少年。
その優しさが災いするのか、小学校では苛められる立場。しかしクラスの中で一番苛められている少女、千代子には同情以上の想いを持っている。
ある日、クラスの中で物が無くなり、千代子に濡衣をかけられた時、篤義少年は自分が盗ったと身代りになるが、その行為が、実は千代子にとっては屈辱的だと言われて、落ち込む。
また、別の苛められっ子の親友が、苛めた相手に復讐した時も共犯の濡衣をかけられるが、やはり親友のことを思って一緒に罰を受けたりもする。
そんな時、篤義少年が最も慕う姉の朝子が、村を出て町へ働きに出ることにショックを受ける。さらに台風で川が氾濫したり、父親が再度出稼ぎに出るなど、別れを通して、篤義少年は一つ一つ成長して大人になっていく。