若いサラリーマンの耕太は、会社の合コンを適当に切り上げ、駄菓子(うまい棒)を山のように買い込み、幼なじみの亮の部屋へ。亮は迷惑そうに不満を言うが、うまい棒を見て二人は少年時代を回想する。小学生の同級生だった2人、ある日クラスに病弱な美少女の小野ひとみが転校してくる。
クラスに馴染めない少女を、耕太は授業で習った小野妹子(おののいもこ)とあだ名をつける。遠足の日、耕太が持っていった、うまい棒をキッカケに、耕太は少女親密になっていった。耕太はうまい棒フリーク?で、興味深げに見つめていた少女に思わず1本を差し出したのだ。
しかし少女は頭の手術のため、遠くの病院に入院することに。別れ際に耕太へ「絶対お見舞いに来てね。それとあの、うまい棒を持ってきてね」「分った約束するよ。店にあるうまい棒全部持っていくから」これが約束でした。
耕太は亮を誘い、少女の病院へ。2人のお金を合わせて駄菓子屋のうまい棒を全部買い込む。しかしそのせいで電車代がなくなり、歩いていくハメに。道に迷い、ふざけ合い。時には喧嘩し、最後は橋の下で野宿し、結果的に2日かかって病院に到着。しかし約束のうまい棒は、途中でお腹が減って1本また1本と食べてしまった(何じゃコイツラ)。
病室に少女の姿はなく、お母さんが泣き崩れている。「間に合わなかった!何一つ約束を果たせなかったんだ」大人時代に戻り、耕太はまた別の合コンへ。男女の自己紹介、ある女性が衝撃的に言った「私は小野ひとみといいます。子供の頃、小野妹子とあだ名されていました」