千葉県のある港町。小学生の次郎(斉藤優一)は、仔犬のハスティと一緒にのびのび暮らしていた。ある日、お屋敷に住む砂絵子(中村明美)のピアノと美しい姿を見て一目惚れ(次郎君、年の差考えなさい!)。次郎は仔犬のハスティをダシに使ってまんまと砂絵子と仲良くなった。そんな砂絵子の目標は全日本ピアノコンクール。
しかし二人の運命も下り坂。ハスティは盲導犬になるべく訓練所へ帰る事になった(盲導犬となる犬は仔犬の間は一般家庭に預けられていた)。大ショックの次郎。彼の心の支えは砂絵子さんだけ。しかし運命はもっと過酷。砂絵子は交通事故に合い失明する大怪我。砂絵子は絶望のあまり自殺未遂すら。
(ここから主役は砂絵子)。次郎や周囲の支えで何とか立ち直った砂絵子は盲学校へ通いながらピアノを続け、また盲導犬を導入する合宿へ参加。砂絵子の盲導犬はなんとハスティ。厳しい訓練を経てハスティは立派な盲導犬に。そして自宅に帰ってきた。やがて念願の全日本ピアノコンクール。ハスティと一緒に舞台に立った。
砂絵子は見事入賞。そのパーティ会場で次郎は久し振りにハスティと再開。ハスティは喜びながらも次郎に近づかない。ハスティに裏切られたと思った次郎は泣き悲しむが、盲導犬としてのハスティを理解するほかなかった。