群馬県の名家に育った少年(吉岡澪皇君)は、絵を描くのが好きで、授業お構いなしに絵を描いていた。資産家の息子なので先生も注意できない。周りからチヤホヤされて、少年は自分には才能があると思い込むようになる。
やがて美学生(柳ゆうれいさん)、中年(北野武さん)と年齢を重ねていくが、絵の方は世間で評価されないまま。絵の具代にも事欠くありさま。それでも才能があると信じている。妻も愛想をつかして出て行った。
少年映画評価 | 5点 |
作品総合評価 | 7点 |
少年の出番 | 30%(少年時代のみ) |
お薦めポイント | 北野武さんに似つかぬ超美少年 |
映画情報など | 2008年公開/DVD発売中 |
2008年9月23日、テアトル梅田(大阪)にて鑑賞。最初は全く観る気はなかったのですが、毎日新聞の映画レビューサイトをみると、子役のイラストがあり「美少年ですなあ」との吹き出しがあったので、観ることにしました。
梅田の金券ショップで前売券を探し、梅田は茶屋町のLoft地下にあるテアトル梅田へ行きましたが、120席もないミニシアターですので満員でした。Loft周辺は若者の街なのですが、観客は場違いな感じの高齢者が大半です。(自分は違う!とは言えない年齢ですけれど)
■ストーリー群馬県の名家に育った少年(吉岡澪皇君)は、絵を描くのが好きで、授業お構いなしに絵を描いていた。資産家の息子なので先生も注意できない。周りからチヤホヤされて、少年は自分には才能があると思い込むようになる。
やがて美学生(柳ゆうれいさん)、中年(北野武さん)と年齢を重ねていくが、絵の方は世間で評価されないまま。絵の具代にも事欠くありさま。それでも才能があると信じている。妻も愛想をつかして出て行った。
北野監督の前作「監督・ばんざい!」も観ました。前作は酷評されていたようですが、私はそんなに嫌いではありませんでしたし、本作も底辺に流れているのは、同じテーマだったと思います。「人生の迷い」そんな感じです。北野監督は、ここへきて公私とも大きな迷いがあるのでしょうか。
さて、最初の1/3は完全な少年映画です。子役の吉岡澪皇(れお)君は、北野武さんの子供時代とは思えない美少年です。超お金持ちの坊ちゃまだったのが、どんどん悲劇が重なり、孤児に落ちていくのですが、いつでも人形のような無表情な顔が非常に印象的でした。
マスコミさん、もうちょっと吉岡君を取り上げてもいいのでは。もし同じ立場で少女だったら「天才子役にタケシ監督まいった!」なんてヘッドラインが踊っているのではないでしょうか。