釣り名人の一平(渡瀬恒彦さん)の孫、三平(須賀健太君)は、祖父ゆずりの天才釣り少年として注目を浴びていた。その噂を聞いたアメリカ在住の釣りのプロ(塚本高史さん)が、秘境である夜泣谷に、伝説の巨大魚がいると、けしかけられる。三平はその巨大魚に挑むために夜泣谷に向かった。
少年映画評価 | 6点 |
作品総合評価 | 4点 |
少年の出番 | 100%(もちろん主役) |
お薦めポイント | 水中格闘のラストシーン |
映画情報など | 2009年公開/DVD発売中 |
2009年3月22日、品川プリンスシネマ(東京)にて。
3月21日は、約3ヶ月ぶりに東京へ。目的は、勝どきの第一生命ホールで開催された「TOKYO FM 少年合唱団」の定期演奏会の鑑賞でした。これは本当に素晴らしかった。ウィーン少年合唱団などとは違った魅力があります。(洋物?ファンの皆様もたまには日本の少年合唱団を聴いて下さい。)
3連休なので、そのまま東京に宿泊。翌22日は朝から「釣りキチ三平」を観て大阪へ帰る計画。ネットで検索したところ1番早い上映が、品川プリンスシネマの9:30でしたので、ここで鑑賞。前日深夜に映画館の予約サイトで空席をチェックしたところ、終日「余裕あり」マークだったので特に予約せず、朝9:15頃に映画館へ。公開3日目なのに本当にガラガラでした。(興行成績が心配です)
釣り名人の一平(渡瀬恒彦さん)の孫、三平(須賀健太君)は、祖父ゆずりの天才釣り少年として注目を浴びていた。その噂を聞いたアメリカ在住の釣りのプロ(塚本高史さん)が、秘境である夜泣谷に、伝説の巨大魚がいると、けしかけられる。三平はその巨大魚に挑むために夜泣谷に向かった。
さて映画の感想ですが、当たり障りのない平凡な作品でした。須賀健太君演じる三平が主役でなく、オリジナルキャラの愛子(香椎由宇さん)が主役だというレビューをネットで読んだりしていましたので、少し危惧していました。
しかし、色々見方はあると思いますが、やっぱり主役は三平でした。この辺り滝田監督はさすがに基本は押えておられるようです。ただ、原作なのか、脚本なのか判りませんが、ストーリーが平坦でヤマ場が少なく、見終って爽やかではありますが、感動するような作品ではないのが残念でした。
一方、気になったのが須賀君の声。変声期で安定していないのか、少し聞きぐるしい。しかも「でっけ〜なあ〜!」とか「かっこいいなあ〜!」など、声を張り上げて感嘆符!がつくようなセリフばかり。声質もあいまって、こんなセリフばかりでは演技に深みが感じられず、少し可哀相でした。
最後に少しだけネタバレ。最後のシーンで三平は巨大イワナに跨って捕獲するのですが、様々なサイトで「これは失笑モノ。現実離れし過ぎ」などと批判されています。しかしつい先日、何かの古いドキュメンタリー(アーカイブ系の番組)で、鯉の「抱き取り漁法」をやっていたので、イワナの抱き取りだってあるんだろう、と納得しています。
作品的には平凡な映画ですが、須賀健太君の頑張りに一見の価値はあると思います。もう一つ蛇足ですが、NHK教育TVの天テレに、武田聖夜君という中学生がいるのですが、彼が三平役を演じても面白いなあと思った事。手足が長いし、まだ声が綺麗なので。(どうでもいい事ですけど)