小学生のリョウ(佐野真白君)は母と二人暮し。父は母と別れて大阪で売れない漫画を描いている。ある日、友人で虐められっ子のマコト(月見里和真君)が、家出すると言い出した。どこへも行く宛のないマコトに、リョウは大阪のお父さんの所へ行こうよ、と自分も家出することに。
そこへ更に教育ママに悩むコウイチ(今井翔太君)、女の子のサヤ(櫻井愛弓さん)まで加わった。しかし大阪へ行くお金が無い。それを横で聞いていた若い男2人組から、大阪まで車に乗れよと誘われ、4人は乗り込む。(オイオイ、どう見ても悪人顔の男の車に乗るかあ。2015年の寝屋川市の男女中学生事件を思い出すなあ)
案の定、山の中に入った所で、4人は所持品を全部奪われ、車から放り出された(性的暴力や誘拐されなかっただけマシ)。仕方なく4人は山の中を歩いて行くが、人里は見当たらず野宿、コウイチが足をケガして歩けなくなった時、1軒の廃屋を見つけた。
一方、もう一つのストーリーとして、自動車部品の下請工場を倒産させられた男(山崎邦正さん)が、その復讐のため、親会社の超大手自動車メーカーの会長を誘拐し、この廃屋に隠れていたのだった。
復讐に萌える男、冷徹なリストラを進めた会長、そして4人の無邪気な子供たちが、一つの家で時間を共有するうちに、奇妙な連帯感が生まれた。まるで家族のように。男は憎しみを、会長は冷たさを、それぞれ反省するようになっていった。そして最終局面に。(後はDVDを見て下さいね)