1975年。本土復帰から3年。糸満に住む小学生の海斗(神谷健太)は今日も悪ガキ達にいじめられている。海斗は母を亡くし、漁師(うみんちゅ)の父と2人暮しだが、母の死は父のせいだと思っていて口も聞かない。近くにすむ祖母(おばぁ)の家に入り浸り。目下の願いはケンカに強くなること。
雨の日。ケンカに負けて傘もささず歩いていた海斗に、変なおじぃ(カッチャン)が傘を貸してくれた。このおじぃは祖母の家の隣に住む沖縄空手の名人マサーではないかと。それから海斗はおじぃにまとわりつく。空手を教えてくれと。しかしおじぃは全く上の空。本当に名人なんだろうか。
そんなところへ中国の武術家と称する男が行商にやってきた。子供たちにヌンチャクを売りつける。おじぃはそれを偽物だと言った事から、この武術家が怒って勝負を挑んだ。海斗の血が騒ぐ。おじぃが武術家をコテンパンにやっつけるものと...しかしおじぃは全く無抵抗でやられてしまった。