パパはわるものチャンピオン (2018年)

少年映画評価 6点
作品総合評価 6点
少年の出番 100%(寺田心君、場なれしてますなあ...)
お薦めポイント プロレス好きにも満足できるのでは
映画情報など 2018年製作。DVD発売中
(写真は堂々主役の寺田心君)


TVドラマやバラエティーで寺田心君が活躍しているのは知っていましたが、実際に見た事は殆どありませんでした。しかしネットの一部の層が彼をバッシング。10歳にも満たない子供に、大のオトナがどうしてそこまで罵詈雑言を吐くのか。なんとなく情けない。(これが「美しい国」の大人かなと思うと...)

しかし、一部とはいえこれだけ評判が悪いのにも関わらずTVや映画にどんどん起用されるのは、やはりファン層もいるからでしょう。

ともかく寺田君の演技を初めて見たのですが、安定感が抜群。日本人少年でここまでこまっしゃくれた演技が出来るのは近年では珍しい。女の子には沢山いるのですけれど。

そして、そうこうしているうちに「ばあばは、だいじょうぶ」という作品で、ミラノ国際映画祭外国映画部門の最優秀主演男優賞と獲得したとか...もしかしたら末恐ろしい俳優さんになるかも。

ラスト。ドラゴンジョージと死闘の末に破れたパパ。病室でパパを誇りに思うショウタ。
(TVでみる寺田君とは違って美少年ですなあ...)
■ストーリー

大村孝志(棚橋弘至)は実力も人気もナンバー1のプロレスラーだった。しかし大きなケガでリンクを離脱。10年が経った。今はゴキブリマスクという覆面を被り、銀蠅マスクと組んで反則が売りの悪役レスラー。最後はコテンパンにやられるのがお約束。ああ情けない...

大村の息子ショウタ(寺田心)は父の職業を知らない。教えてくれないからだ。ある日、父の後をこっそりつけていくと、そこはプロレス会場。大人気のドラゴンジョージに惨敗する父の姿を目撃。しかも会場にはクラスの美少女がいて、みんなで父の事を笑っている。ショックを受けるショウタ。

学校ではショウタはドラゴンジョージの息子だと誤解された。しかしゴキブリマスクの息子である事がバレて学校へ行けなくなった。そんな時、プロレスの大イベントZ1に欠員が出て大村が出場する事になった。父の意気を見せるため、大村はゴキブリマスクを捨てて素顔をみせる。そして予選を勝ち上がっていった...

■プロレスもなかなかいいなあ...

2004年の映画「お父さんのバックドロップ」とほぼ同じような展開ですが、正統派のプロレスは見ててスカッとします。しかも今回は父親役は棚橋弘至さん、ドラゴンジョージ役はオカダ・カズチカさんと、新日本プロレスの現役レスラー。迫力も違います。

ロッキーやチャンプなど格闘技が絡むと映画は盛り上がります。おまけに少年が絡んでくる展開も多いのが特徴。ロボット格闘技の「リアル・スティ−ル」もそうでした。本作品も目新しいものはありませんが、米映画のように最後は優勝とはならないのが、現実味があって加点ポイント。

寺田心君の演技は、バックドロップの神木隆之介君と比較しても全く劣りません。なのにボロクソに書かれるのは本当に可哀想。でも本人はそんな事全く気にしていない(ように見える)のが頼もしいところ。これから思春期を迎えてどんな少年俳優になるのか本当に楽しみです。

父親参観日。ショウタは父の職業を知らない
(パパは教えてくれない。何のこだわりか...)
そこで、パパの後をこっそりついて行く事に。
(この体格なので普通の職場ではなさそう...)


そして見たのは、罵声を浴びる悪役レスラーのパパ。
(チケットを買わずに裏口から侵入はいけませんよ)
ショックを受けるショウタ。ファンの女性もいた。
(雑誌の女性記者。プロレス好き女性って多いのかな...)


学校で色々言われたけれど、最後は開き直り!
(ゴキブリマスクだって、ぼくのパパだあ...)
ドラゴンファンの同級生女子がショウタに...
君のパパって本当は強かったんだ...
(負けたけど、素直に喜ぶショウタ)






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