都会のトム&ソーヤ (2021年)
少年映画評価 |
B+ |
作品総合評価 |
C(あくまでジュブナイル) |
少年の出番 |
ほぼ100%(主役です。) |
お薦めポイント |
小説の世界から飛び出したような2人の少年。 |
映画情報など |
2021年国内公開。BD/DVD発売中。 (写真は城桧吏君。) |
はやみねかおる氏の人気ジュブナイル小説の映画化。私は講談社文庫で10巻まで読了しているだけに映画化を聞いた時は喜びました。しかも『万引き家族』でブレイクした城桧吏君が主役。しかし新型コロナウィルス感染拡大により、映画製作と公開が大幅に遅れました。
コロナ感染予防もあり、少し熱が醒めて劇場公開時には鑑賞しませんでした。同じキャストで無料配信されたドラマ版全8話を先に見ましたので、映画本編はもういいかとさえ思っていました。2022年になってやっとレンタルで鑑賞。
ソーヤとナイト。ゲームの最終局面。3つのストーンをどうやって使うのか。
中学生のナイト(城桧吏)は2年ぶりに故郷の街に戻ってきた。クラスに大企業グループの御曹司ソーヤ(酒井大地)がいた。興味を持ったナイトは後をつけて、ソーヤの秘密の部屋に入ってしまった。彼はそこで新しいゲームを作っているという。世界の誰も知らない最高のゲームを目指していた。
あるゲームクリエーター集団が新しいゲームのテストプレイヤーを募集しており、ナイトとソーヤは応募する。そのゲームは街全体を使った大掛かりなもの。ゾンビになった人間を救う3つのストーンを探しながらナイトとソーヤは街中を駆け巡る。制限時間が迫る中、2人は無事にゲームをクリアした。
う〜ん微妙な出来です。原作を読んだ人ならついていけます。そうでない方は「ナニ?コレ」状態になるかもしれません。ゲームシーンはテレビでやっている大脱出スペシャル?的なものの方がずっと面白いかもしれません。でも私自身は大変楽しめました。
出演者をみると芸能事務所スターダストプロモーションが独占。ナイト役の城桧吏君しかり。ソーヤ役の酒井大地君はスターダストの第1回オーディションのグランプリ受賞者。その受賞特典が本作の主演。最初、私のイメージしていたソーヤとは違っていたのですが、最後は違和感なくみれました。
ゲームクリエーター役の市原隼人さん。どうみても『おいしい給食』の先生にしか見えず。ボディガード役の中川大志さん。もうちょっと筋骨隆々の大男でないと似合いません。とはいえスターダストの人気俳優総出演ぽくて、それはそれで楽しめました。
ソーヤは原作そのまま。ナイトは原作より少々正義感が強すぎる感じはありますが想定の範囲内。1番気になっていた事。それは2人の関係性。これがなんとか維持されていました。女子が1人絡みますが、2人の関係性を損なうまでの存在ではありませんでした。少し安心しました。
2年ぶりに元の街へ戻ってきたナイト。
大企業の御曹司ソーヤの不思議な行動が気になった。
ソーヤの後をつけて行った雑居ビルには...
(雑居ビルはソーヤの父の会社の所有物)
ゲームに挑戦すると宣言したソーヤ。
クリエイターはソーヤの顎をクイっと...
(どうみても「おいしい給食」の先生)
ゲームのテストプレイヤーとして参加した3人
左端はナイトの幼なじみのミハル。
3つ目のストーンを入手したナイト。
しかし背後からゾンビ連中に包囲された!
最後の場所、水門にやってきた2人。
(沼津港大型展望水門「びゅうお」です。)
ゲームをクリアした2人。ソーヤはナイトに行った。これからも僕の相棒でいてくれ。
※後記
本作のロケ地は静岡県の沼津市。一度歩き回ったことがありますので懐かしく思いました。ラストの水門。このすぐ近くに沼津の観光市場があり、新鮮な海鮮をメインにした料理店が密集しています。私も沼津丼を食べたことを思い出しました。旨かったなぁ...