ハルト(鈴木福)はごく普通の小学生。番組スタッフが父の居酒屋に客として来た事から父はハルトを子役にしようと思い立つ。ハルトは嫌だったがしぶしぶオーディションへ。緊張した瞬間オナラが出た。それがスタッフに受けて合格。出演者の美少女ユイ(原菜乃華)に一目惚れしてレギュラーの座を目指すことに。
ライバルはイケメン揃いの子役。その中でシュウヘイ(板垣李光人)だけはハルトに優しく接してくれる。やがてハルトはオナラ芸で人気が出て看板子役になるが、突然の番組改編。子役で残れるのは2人だけ。さあどうしよう。
少年映画評価 | B+ |
作品総合評価 | C |
少年の出番 | 100%(主役) |
お薦めポイント | 子役(それも男子)の裏側事情が興味深い |
映画情報など | 2014年沖縄国際映画祭。15年一般公開。DVD発売中。 写真は鈴木福君。 |
TV東京系列で長い間放送されていたピラメキーノ。時々つまみ食いのように見ましたが、美少女とイケメン子役が出演するのはいいのですが。大昔に関西でやっていた「プロポーズ大作戦」とか「ラブアタック」の子供版みたいで。(これらの番組を知っている人は既に還暦越えかも...)
それも当然。やっぱり吉本興業がかんでいたようです。2022年に開局したBSよしもと(BS265ch)で放送されたものを鑑賞しました。当時ブレイクしていた鈴木福君が主役。
ハルト(鈴木福)はごく普通の小学生。番組スタッフが父の居酒屋に客として来た事から父はハルトを子役にしようと思い立つ。ハルトは嫌だったがしぶしぶオーディションへ。緊張した瞬間オナラが出た。それがスタッフに受けて合格。出演者の美少女ユイ(原菜乃華)に一目惚れしてレギュラーの座を目指すことに。
ライバルはイケメン揃いの子役。その中でシュウヘイ(板垣李光人)だけはハルトに優しく接してくれる。やがてハルトはオナラ芸で人気が出て看板子役になるが、突然の番組改編。子役で残れるのは2人だけ。さあどうしよう。
基本的には男子子役の物語です。そのせいでしょうか、本作は興行的には大失敗とのこと。こういう子役作品を好むのは、可愛い女の子をたくさん見たい人たちです。いくら鈴木福君が人気とはいえマーケティングがハズレ。でもおかげで私は楽しめましたけれど。
女の子は原菜乃華さん演じるマドンナ一人。何も知らないハルトは彼女の隣に並びますがアウト。男子子役の立ち位置は序列で決まっており、上位4名に入らないと彼女と口を聞くことすら困難。それを教えてくれたのが板垣李光人君演じるシュウヘイ。彼はちょっと変わった子。
映画の中で「売れる子役講座」として(嘘かホントか判りませんが)情報がいくつか紹介されます。あまり敬語を使ってはいけない、とか。また出演者の子役が順番に「子役のホンネ」を話します。もちろんこれもヤラセと判ってはいても面白いのです。
ハルトの昼食は自家製のお握り。それを見たユイが1個ちょうだい。ハルトはもう大感激。次の日は自分で特製お握りを作って持っていきます。今度はシュウヘイが1個欲しいと。一口かじったシュウヘイはなんと、そのお握りをハルトの弁当箱に戻します。ちょっと今日はお腹いっぱいなんで。
あのねぇ。いくらラップで包み直したと言ったって、一口かじったお握りを戻しますか。好きな彼女がかじったお握りなら間接キスと思って喜ぶかもしれませんけど。まさかハルトはシュウヘイがかじったお握りを食べたのでしょうか。それが気になって気になって。(どうでもいい末節の部分ですけど)
鈴木福君以外の出演者で一番印象に残ったのがシュウヘイ役の板垣李光人君。女の子のようなロングヘアがチャーミング。彼は見事に子役から青年俳優に脱皮。EBiDANのMAGiC BOYZ結成前の煖エ楓翔君も頑張っていました。
※後記
男子子役が一番恐れるのが死神。ついに死神がやってきたと嘆く子役。男子にしかやって来ない。それは声変わり。声が変わると使う側から見れば、可愛さ大幅減。当然仕事も大幅減。残念ですがここで卒業してしまう子役も大勢。
(しかし声変わりの事を死神とまで呼びますか...)
マドンナ役の女の子のホンネ。恋人は欲しい?と聞かれて、そんなの要らない。大人になればいくらでも出来る。今私が欲しいのは(映画かテレビの)主役よ。これもセリフですが、本当のホンネかも。NHK朝ドラヒロインの子供時代とか女子の方が役はたくさんありそうですが、それ以上に女子子役が多いと思いますので熾烈な競争率。こればかりは運も必要ですねぇ。