oppo (2025年)

お薦めポイント 突然、校舎が海の中に。二人の少年が深い海を泳いでいく。特撮なのか...
少年の出番 11分の短編ですが、完全に主役です。
映画情報など 2025年の第17回下北沢映画祭で上映。U-NEXTで配信中。写真は主役の佐々木直輝君。


U-NEXTで(無料の)新作映画を検索していて、たまたま見つけた短編映画です。ネットで調べると第17回下北沢映画祭で上映された作品とのこと。そんな映画祭があったのですね。やっぱり東京には情報や映画が集中します。かつて東京圏にいた頃が懐かしい。同映画祭には他にも少年映画が出品されています。

突然、海に包まれた教室。バルコニーに出たダイスケとレイジは...

小学3年生のダイスケ(佐々木直輝)は授業中に眠ってしまった。目を覚ますと教室の窓の外は海になっている。驚いて先生やクラスの子どもたちに言うが誰も信用しない。しかしガリ勉のレイジ(中里歩)は本当の事を知りたいといってダイスケと一緒に海に入っていく。まず海面を探そう。海から上がるとそこは...


本作品は第17回下北沢映画祭のコンペティション部門に出品されていましたが、残念ながら何も受賞はなかったようです。それでもこうやって配信されているのは本当に有り難いことです。本作は日本大学芸術学部による学生映画。(出演料の安い?)少年俳優が登場するのは今や学生映画だけかもしれません。

それはさておき主人公のダイスケは国語の授業中に大あくびをして居眠り。これはいけません。先生は優しく肩をたたくだけ。自分の小学生の時なら、先生に一喝されてお尻を2、3発ドツかれた上に教室の後に立たされたと思います。さすがに頭をゲンコツで叩くような先生はいませんでしたけれど。

教室がいきなり海の中。まるで楳図かずおさんの漂流教室。しかし海が見えるのはダイスケだけ。クラスの連中は「海中ならなぜ息が出来ているんだ」「証明しろよ」と3年生のくせに口だけは達者。先生も取り合いません。しかしメガネをかけて本ばかり読んでいるレイジは違いました。

レイジは足ヒレ、水中メガネを2セット持ってきてます(アンタなんでそんな物持ってるの?)。二人は教室を出て海の中に。これが結構深い。飛び込み用のプルールで撮影したのでしょうか。しかし10歳位の子どもには危険なはず。CGなんでしょうか。最近はAIも使えますし。

海面に出た先には広い海岸。そこに座った二人。ダイスケは感動して僕を信用してくれて有難うと声をかける。しかしレイジは、君を信用した訳ではないんだ。僕にも海が見えて本当か知りたかっただけ。ツマラン奴。せっかく相手が感動しているのに。まあ小学3年生に言うのは酷か。


国語の授業中。ダイスケはなぜか上の空。
大あくびも。何かに疲れたの?、憑かれたの?
遂に眠ってしまった。先生が近づいてくる。
と、その時。教室が暗くなりオーブのような泡が...


目を覚ますと、クラスの子ども達も寝ている。
教室全体がブルーの光に包まれ、外は海に。
いつも本ばかり読んでいたレイジも気づいた。
(メガネを外せばかなりのイケメンです)


海だ海だと騒ぎ立てるダイスケ。誰も信用しない。先生はダイスケの頭に手をやる。


レイジが持ってきた足ヒレと水中メガネを装着した二人。


海の中で二人は組んず解れつ。(判りにくいですが、ダイスケはレイジの足首をつかんで)


やがて二人は海面へ。(かなり深いプール?、危険はないの?どうやって撮影したのでしょう)


海から出たら広い海岸があった。座った二人は何を想うのか。



※後記
国語の授業で先生は教科書の「尾っぽ」という話を子供たちに順番に朗読させています。本作のタイトルは「oppo」ですので、この「尾っぽ」の事なんでしょう。しかしどんな話か判らないのでネットで検索しましたが出てきません。小学2年生用に「しっぽ」というのはあるそうですけれど。





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