やり手ビジネスマンの並木俊介(役所広司さん)は、山の中のある別荘へ到着した。そこには、彼の妻(薬師丸ひろ子さん)と娘、他に2家族が滞在しており、ある有名私立中学に入学させるため、特別合宿が開催されていた。
講師には目指す中学校の試験官である津久見(豊川悦司さん)を特別に雇い、本人の特訓だけでなく、父母の面接試験訓練も行う必要があるため、並木も忙しい仕事を工面して参加したのだった。
ところが、そこに並木の愛人、英里子が仕事と称してやってきたから、おかしくなってしまった。次の日、英里子は死体で発見され、並木の妻が殺したと自供する。こんなところで殺人があっては受験に響くと、他の家族が困惑し、英里子を湖に沈めて隠匿することになる。
しかし、並木は意外な事実を発見する。英里子の持物の中に、並木の妻と津久見が密談している写真があったのだ。実は、英里子は不正入試事件として津久見をマークしており、これをネタに英里子は並木の妻を恐喝していたフシがあった。
それでも並木は、現実を受入れるしかなかったが、ここで娘をはじめ受験生3人の様子がおかしいことに気がつく。英里子を殺したのは妻ではなく、3人の子供たちではないか。