Death File (2006年)
作品総合評価 |
3点 |
少年の出番 |
15%(端役) |
寸評 |
B級ホラー風女性刑事物語 【少年映画でない理由】出番が少ない事 |
映画情報など |
2006年公開/DVD発売終了(写真は染谷将太君) |
■DVDのジャケットに釣られて
Amazon.comかどこかの通販サイトで検索中、たまたま目に付いた作品でした。染谷将太君の顔が大きくアップされたDVDジャケット。内容はよくあるB級ホラーっぽいもので、さして興味はありませんでしたが、つい買ってしまいました。
<ストーリー>
主人公は東京のある警察署に勤める女性刑事の唐沢(長澤奈央さん)。彼女は東京で頻発する猟奇殺人事件を担当しているが、現場でビデオを回す不審な男を発見し、自宅を突き止めて踏み込むが、一歩のところで男に逃げられてしまう。その男の自宅にはパソコンが残され、ある秘密サイト「Death File」を発見する。
そのサイトには、これまでの猟奇殺人事件の被害者名と殺害される瞬間のビデオが掲載されていた。サイトに名前が書かれた者は、必ず殺害される。彼女達は逃げた男の追跡と同時に、秘密サイトを運営する管理人の捜査に全力をあげる。その結果、意外な事が判明する。
書込みが行われているネットカフェを捜査、逮捕されたのは中学生(染谷将太君)だった。彼は殺人ビデオを掲載していた事を認めるが、本当に彼が真犯人なのか。(続編Death File2へと続く)
■染谷将太君
ストーリーに書きましたように、この作品は女性刑事の刑事物語でした。犯人役の染谷将太君は、終盤にほんの少し登場するだけで、その意味では本当にがっかりでした。
しかし彼の存在感は大したものです。短い出演時間にも係らず、屈折した思春期の少年のオーラのようなものが存分に出ていましたね。しかし染谷君の真骨頂は、M的な要素です。取調室で刑事達に尋問される姿が、彼の持ち味のように思います。
思春期になって野生的になるタイプの少年ではなく、あくまで静かで優等生的、内面的なタイプの少年だけに、少し虐げられている、イジメられているのを見てみたい?そんな欲求をつい感じてしまいます。
染谷君を使った監督さん達も同じような感情を抱くのでしょうか、どんな映画でも、肉体的または精神的に暴力を振るわれるシーンが多いような気がします(単なる思い込みでしょうか)。知名度的には、まだまだマイナーな役者さんですが、殆ど登場しないにも係らずパッケージの表を飾るのは、立派なものだと思います。今後はメジャーな作品で活躍して欲しいものです。
■その他
この作品の企画は、ご存知の大ヒットした「デスノート」の便乗だろうと思いますが、ちょっと安直過ぎるように思いますし、続編も作って、長澤奈央さんのシリーズ作品にしていこうと考えているのでしょう。
続編に染谷君が出演しているかどうか判りませんが、(出演していたとしても、少し高年齢化したせいもあり)私としては、今のところこの1作で鑑賞は終了する予定です。