シュアリー・サムデイ (2010年)

作品総合評価 5点
少年の出番 約5%(出演者の少年時代で約7,8分程度)
寸評 映画はともかく北村匠海君だけを鑑賞して下さい。
【少年映画でない理由】出番が少ない事
映画情報など 2010年公開。DVD/BD発売中。写真は北村匠海君。


イケメン若手俳優の小栗旬さんが初監督した作品として少し話題になったようですが、全く関心はありませんでした。主人公の少年時代を北村匠海が演じている事は色々なサイトで知っていましたが、主人公の少年時代として数分だけ少年俳優が登場するというものは、私としては少年映画とは呼びたくありません。

とはいえ、最近あまりに少年映画が少なくなってしまい、贅沢を言えるような状況ではありません。おまけに、北村匠海さんが、少年俳優として一番輝いている時期ですので、やっぱり取り上げることにしました。

この表情がいいんです。雨の中、お姉さんからタオルをかけられて
■ストーリー

高校生の5人組(小出恵介さん他)がバンドを組み、文化祭で演奏しようとしたところ、文化祭が中止。これに怒って爆弾騒ぎを起こして退学。それから数年後、くだらない大人になった5人の物語なわけですが、本筋はこれくらいにして、5人組が小学生だった頃のエピソードを。

小学生のタクミ(北村匠海君)に母はおらず、刑事である父と二人暮し。ある日、父のエロ本を見ると、ある風俗嬢に父の字でマル印がつけられている。タクミは「この女性は母親に違いない」と早合点し、風俗嬢のいる新宿の歌舞伎町まで出かける事にした。5人組で。

首尾よく(こんなに簡単に会えるの?)風俗嬢に会う事が出来たが、彼女は母親ではなかった。でもタクミは、彼女に母親とも恋人ともつかない淡い恋心を抱く。しかし事態は急転。警察が踏み込んできた。その先頭にはなんと父が。実はあのマル印、容疑者として張っていたのだった。

■少年時代専門の超エキスパート子役、北村匠海さん

主役の小出恵介さんの少年時代を演じたのですが、もう北村匠海さんは、どんなイケメン俳優でも、本当に少年時代に見えるから不思議なものです。それでいて、北村匠海さんの少しエキゾチックな美少年ぶりは、ものすごく個性的な印象として残ります。

彼は10〜12歳にかけての2年間くらいで、相当な数の映画やドラマに集中して出演しています。ある意味、お座敷がかかる売れっ子芸者(例えが悪く、すみません)だったのだと思います。しかし、お座敷の数はこなせても、主役を張る機会に恵まれなかったのが、本当に残念です。

映画ではありませんが、DVD「本当は怖い童謡」の中の「あめふり」というエピソードでは主役を務めており、これは、また後日どこかでレビューを書きます。今は「シュアリー・サムデイ」の5人のように音楽活動をメインにされているようですが、またイケメン俳優として活躍される事を願っています。

■監督としての小栗旬さん

本作品は酷評されているようですが、色々なところで小栗さんのエッセイや言葉を読むと、まだ若いのに本当にしっかりした考え方をお持ちのようで、いつか素晴らしい監督になられると確信しています。

演技や舞台については、大先輩であろうとも、臆することなく意見を言われるそうで、ひょっとすると業界から敬遠されてしまいそうに思いますが、その辺りは上手くやって(人間は突っ張るだけでなく、丸くなることも必要ですよ)いい仕事をして欲しいものです。

以下の写真は、BS日本映画専門チャンネルで録画したものですが、色が暗く、また過度に赤みを帯びていましたので、少し画像処理を加えています。

小学生時代の5人組。右端が北村匠海君
北村匠海君やっぱり目立ちます。美少年






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