HESOMORI ヘソモリ (2011年)

作品総合評価 6点
少年の出番 15%(主人公の少年時代のみ)
寸評 福井県版の20世紀少年。
【少年映画でない理由】出番が少ない事
映画情報など 2011年公開。DVD発売中。


福井県越前市を舞台に作られたローカル映画です。どこで作られ、どこで上映されたのか、全く知りませんでしたが、本年(2013年)9月に衛星放送WOWOWで放送されたものを、たまたま見たものです。

主人公は50代の中年男5人組ですが、彼らの少年時代を演じた子役さんの氏名が判りません。DVDやパンフレットがありませんので、ネットで検索したのですが不明です。従って、やや曖昧なレビューになり、申し訳ありません。

■ストーリー

福井県で伝統の和紙作りを継承している、相場さとし(永島敏行さん)には、守らなければならない秘密があった。さとしが10歳だった1970年、いつも一緒の仲間だった5人組で山へ遊びに行った。5人は不思議な穴を見つけ、入っていくと迷路になっている。

何とか穴から出た5人が見たものは、幕末の福井藩士たち。切られそうになったところを助けてくれたのは、祖父(若林豪さん)だった。祖父の話によれば、この穴は「へそ」であり、タイムトンネルになっている。相場家は、代々この穴を守ってきた「ヘソモリ」なのだ。

時が経って2010年。さとし達は50過ぎのオヤジだ。そしてヘソのある山にも開発の話が起こる。そんな時、山で観光客が行方不明になった。どうやらヘソに入ってしまったようだ。5人が集まって相談していると、今度はヘソを通って幕末から福井藩士が一人、現代へやってきた。おまけに死んだ祖父まで過去からやってきた。さあ、どうなる?続きはDVDで見て下さいね。

■なかなかよく出来たストーリー

少年映画としては及第点には達しませんが、映画そのものはよく出来ています。2008年の相当な経費をかけて製作された映画「20世紀少年」シリーズにも、部分的には遜色ないところもありました。(もちろん、お金がないので、チープな作りではありますが)

1970年大阪万博の年に5人の少年がタイムトンネルに入る。この辺りのワクワク感を、もう少し映画全般に引っ張ってくれると名作になっていたかも。5人組を演じたのは永島敏行さん、渡辺いっけいさん、石丸謙二郎さん、中村育二さん、佐野史郎さん。あまり福井県を感じさせる俳優さんでないのがやや残念です。

あと俳優さんでは、やはり若林豪さんの貫禄が立派でした。また福井藩士の右近を演じた谷田歩さんも、かなりの存在感で印象に残りました。女優陣では、谷村美月さん。いつも同じような役ですね。

■ローカル映画をもっともっと!

本作品は、幸運なことにWOWOWで放送されました。最近のテレビ放送は全てハイビジョン画質ですから、これを見ると、DVDなんかにお金を出すのが惜しくなります。(ブルーレイは別ですが)

BSやCS放送にはチャンネルが多くありますが、放送内容は非常に貧弱です。自動車保険のCMが全放送時間の1割くらい占めているのでは、と思うくらいです。

それなら、このようなローカル映画作品を専門に放送するようなチャンネルが出来ませんでしょうかねえ。どこの映画館でも上映して貰えないマイナー作品ですから、放映権料は安いものではないのでしょうか。






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