呪怨 ザ・ファイナル (2015年)

作品総合評価 4点
少年の出番 約15%(俊雄くんのキャラ)
寸評 本当に呪怨シリーズのファイナル?(信じられない)
【少年映画でない理由】出番が少ない事
映画情報など 2015年公開。DVD発売中。
(写真は俊雄役の小林颯君)


2015年7月4日、梅田ブルク7(大阪)にて鑑賞。

もう完全にマンネリとなった「呪怨」シリーズですが、やっぱり怪談は日本の夏の定番文化ですので、見に行ってしまいました。作品の出来は想像通りの平凡作で、初期作品の清水崇監督の能力の高さを改めて感じた次第です。

■ストーリー

ストーリーとしては、前作「呪怨 終わりの始まり」の続編。前作の主人公で、最後は呪い殺された女性教師の姉が今作の主人公。失踪した妹を探すうちに、本シリーズの主役である怨霊母子である、伽椰子と俊雄(小林颯君)が取り憑いた家に呼び込まれてしまう。

一歩でも、この家に足を踏み込んでしまえば、伽椰子から逃れることはできません。やがて主人公も、妹と同じように呪い殺されてしまう。

■所感など

なぜが全く怖くないのです。その原因(私にとっての)は2つあります。1つは日本ホラー定番の女子高生たち。チャラチャラして、どうしても感情移入ができません。短いスカートにばかり目が行ってしまいます。(まあ、これがお好きな方が多いので、別に演出を否定はいたしません。)

もう1つは俊雄くん。今回演じたのは小林颯君ですが、少し年齢が高くなって少年俳優っぽくなってきました。でも、自分もかつて(ずいぶん昔です)少年であったせいか、幽霊であっても少年に対して不気味さを感じないのです。「クロユリ団地」のミノル少年も怖くありません。でも、少女とか女性に対しては、未知の部分もあり、不気味さを感じるのかもしれません。

しかも本作では、俊雄少年が大人に襲いかかり、逆に大人に首を締められて殺されるシーンがあります。「まだ幼い子供にナニをするんだ」と思わず叫びそうに。まあネタバレですが、俊雄は霊なので死ぬ訳はなく、俊雄が取り憑いていた(身体を借りていた)少年が死んだだけ。

どうやら今作から、俊雄は少年だけでなく、少女にも取り憑くようになりました。入院している少女がいるのですが、ぱっと見、小林颯君に似ていましたので、二役かなと思っていたら少女俳優さんのようです。ひょっとすると次回作から、俊雄役はこの少女俳優がメインになるのでは、なんて嫌な予感がしそうです。

なお次回作は「リング」シリーズの貞子と「呪怨」シリーズの伽椰子の競演らしいです。もう「ゴジラ対モスラ」の世界ですよね。勝手にやってなさい、という感じです。

俊雄くん、分身の術で増殖!
舞台挨拶する小林颯君
舞台挨拶その2。帽子がオシャレ






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