エイプリルフールズ(2015年)

作品総合評価 2点
少年の出番 8%(群像劇の1人)
寸評 出来の悪いドタバタ コメディ
【少年映画でない理由】出番過少。
映画情報など 2015年製作。BD/DVD発売中。
写真は浦上晟周君。


フジテレビの製作。映画というよりもバラエティ番組っぽい内容。かつては視聴率トップだったフジテレビが落ち目になって久しいのですが、2015年の本作を見ると仕方ない...と納得。

何人もの登場人物がドタバタ劇を繰り広げる群像劇。登場人物はそれぞれ(中途半端な)相関関係があるため物語は細切れで進みます。各話独立のオムニバスにしてくれたら中学生の浦上晟周君の話だけ見て、他のスカ作品は見なくてすむのに...無駄な時間を取られました(酷い言い方ですみません)

ひとつ評価できる点はオリジナル脚本とのこと。安易に小説やマンガを映画化するテレビ局が多いなかでは立派。しかし中身がねえ...

マンションの屋上で宇宙船を待つハルト。掲示板の指示は、右手を上げて「ビョーン!」と叫べ...
(サタデーナイト・フィーバーのポーズですな...なに?そんな古いの知らないって...)
■ストーリー

(浦上晟周君主役の話のみ記載します)
中学生のハルト(浦上晟周)は学校でイジメにあい不登校でひきこもり。ある日ネットでこんな書込みを見た。地球に派遣された宇宙人の諸君。帰還の時が来た。宇宙人の特徴は足の薬指が親指より長い、デベソである...

ハルトは驚く。自分は宇宙人だったのだ。「地球での生活に区切りをつけろ」との指示でハルトは中学に登校。イジメ生徒に仕返し。好きだった女生徒にキス。これで思い残す事はない。後はマンションの屋上で宇宙船が来るのを待つだけ。さあて..ハルトにお迎えは来るのでしょうか。

■もっと話はふくらむのに...

約2時間の長尺。そのうち浦上晟周君の登場シーンは10回。全部合わせて7,8分。なんという細切れ(よく数えましたなあ..)。しかしオープニングとエンディングが浦上晟周君なので、映画全体の狂言回し的な位置づけかもしれません。

自分が宇宙人だと信じてしまった少年。よくあるパターンです。でも地球に派遣された任務も忘れてしまっている意味は何なんでしょうね。缶コーヒーCMの宇宙人はちゃんと任務遂行していますし。

現実逃避をはかる少年の妄想ですけれど、この話をうまく料理して膨らませていけば結構面白い少年SFとか青春物語に発展するような気がします。自分が宇宙人だと知ったとたん、イジメっ子を殴り、片思いの子にキス。こういうのも もっともっと面白い展開に。

さて浦上晟周君。この撮影時は15歳くらいでしょうか。もうちょっと長く画面にいて欲しかった。

引きこもりのハルト。掲示板で見たものは..
宇宙人の帰還命令。宇宙人の特徴とは...
デベソ。ハルトは悶絶しながらお腹をチェック。
(このカメラアングルはちょっと危ない...)


まずは武器だ。砂場で靴下に砂を詰め込む。
(宇宙人ならレーザー光線とかないの?)
久々の登校。砂を詰めた靴下でイジメっ子を殴打。
ついでに彼女にキス「さよなら、みんな」


宇宙船は来ない。ずっと呼び続けたのに...
(頭にビョーンと毛が。鬼太郎のアンテナみたい...)
掲示板「みーんな嘘。エイプリルフールだよ」
がっかりして帰ろうとした瞬間だった...


来たーっ!!! 未知との遭遇か...宇宙船だ...
(これが本作品のラストシーン。エイプリルフール。お後がよろしいようで...)

※後記
他の登場人物。偽医者と彼に弄ばれて妊娠した女性。皇族のふりをした老夫婦。そのハイヤーの運転手。ゲイカップル。霊感商法の占い婆さん。ヤクザと小学生の娘など。1番良かったのは寺島進さん演じるヤクザの話。誘拐した少女(実は娘)との絡みがじんわり。1番ダメ(私見)だったのは偽医者と女性のドタバタ。これが1番長いので困り物。





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