ラストレター (2020年)
作品総合評価 |
5点 |
少年の出番 |
10%未満 |
寸評 |
スマホの時代に手書きの手紙。少しあざとい... 【少年映画でない理由】出番過少。 |
映画情報など |
2000年公開。BD/DVD発売中. 写真は降谷凪君。 |
岩井俊二監督作品。2020年の新型コロナ騒動が無ければもっと話題になっていたかもしれません。ネットに流れる評価はかなり高いのですが、私の関心外のジャンルでしたので全く見る気もおきませんでした。
ただ少年役の降谷凪君が非常に印象に残るとの情報があり、おりしもWOWOWで放送されましたので鑑賞しました。祖父が大俳優の古谷一行さん。ご両親も有名ミュージシャンとタレント。大変なサラブレッドですが、本作では演技力はまだまだ未知数。
父方のおばあちゃんの行方を追っていくと...知らない男性と一緒にいた。
(手前が降谷凪君。後ろの2人は友人)
■ストーリー
ユリ(松たか子)の姉が亡くなった。姉の高校同窓会にユリが出席。姉の死を伝えるつもりが姉に間違われてしまう。姉の恋人だった小説家の乙坂(福山雅治)と会った。乙坂はユリを姉と勘違いしたまま手紙を書く。手紙は姉の住所に届き、姉の娘アユミ(広瀬すず)がそれを読み返事まで書いた。この奇妙な文通はその後も続く。
乙坂がユリの住む町へやってきた。通った高校が廃校で撤去される前に見たかったからだ。そこでユリと会い、姉の死を知る。姉は元夫の暴力の末に自殺したのだった。乙坂はアユミとも会った。アユミは母の死を受け入れられずにいたが、乙坂との出会いを機に母の残した最後の手紙を読んだ...
■主役が次々と変わっていく...
てっきり主役は松たか子さん演じるユリだと思っていました。姉を悲惨な自殺で亡くした割にはアッケラカンとしているのです。ジメジメ暗いよりはいいのですが少し違和感を覚えます。
ユリの夫は漫画家。これがトンデモないワガママ男。乙坂から来たメールを邪推してユリのスマホを水没させて破壊。以降はスマホを持たせて貰えない?のか乙坂へは手紙で連絡。すみませんが現代社会で携帯やスマホ無しは厳しい。主題である手紙にこだわったのでしょうけれど。(郵便関係者は喜ぶかも...)
中盤からは福山雅治さん演じる乙坂。高校時代にあれだけ愛した女性。それを妹と混同してしまうなんて。しょせんそれくらいの人間観察力しか無い男(ついつい大人のイケメンには辛口に...)。それはいいとして高校生時代を演じたのが神木隆之介さん。また学生服着て高校生役。
少年俳優時代の神木隆之介さんは本当に美少年でした。しかしはっきり言って、今はそれ程イケメンではありません。福山雅治さんとはかなりルックスの差が。福山さんに似た高校生の新人俳優を発掘して欲しかった。まあ本作は有名俳優や人気若手女優だけを集めて作るのがコンセプトでしょうか。
最後は広瀬すずさん演じるアユミ。高校生時代の母親も二役で演じていますので最初は少し混乱しました。
さて降谷凪君はユリの息子エイト役。序盤はそこそこ出番はあったのですが、ストーリーに影響する役どころではありませんでした。それでも非常にキュートで印象には残りましたけれど。
ユリの姉のお葬式。ユリの2人の子供たちは...
川べりでふざけていた。仙台の広瀬川?
母のスマホに男性からメール。怒り狂う父...
心配そうに、なりゆきをうかがうエイト。
右がエイト。左は友人。真ん中が母(松たか子)
(左の友人の少年もイケメンですなぁ..)
マセガキが言った「老楽の恋じゃない?」
(降谷凪君は本当にイケメンです)
見つかりそうになって思わず隠れる。
(右はもう1人の友人。彼もイケメン)
下の大型犬の散歩中だった。
(父の横暴で飼っているが、父は世話を一切しない)
※後記
カメラは広瀬すずさんと森七菜さん(降谷凪君の姉役)の二人を徹底的に可愛く、そして色っぽく映します。ネットのレビューを読むと、男性ファンはこの2人だけで大満足。これも映画の戦略。